2016年9月16日、Chiang mai Hill 2000 hotelにて、PHJタイ事務所スタッフによりお別れパーティーが開催されました!サンサイ病院やラジャナガリン子ども発達支援センター(RICD)のスタッフ、HOPEパートナーの患者さんたちとそのご家族など、総勢60名近くが集まりました。
お別れ会は、PHJタイ事務所のジラナン所長によるオープニングスピーチで幕を開け、患者さんやご家族にPHJタイ事務所が閉じることとその理由が再度伝えられました。HOPEパートナーマネージャーであるエーさんからは、これまでの活動内容や活動による患者さんたちの状況の変化などもプレゼンテーションしました。
そして、ありがたいことにPHJタイ事務所が閉じた後もサンサイ病院とRICDの両病院が中心となって、患者さんたちへのサポートを継続していくことが約束されました。患者さんたちは今後もタイ政府の医療保険のもとで治療を受けることができ、さらにサンサイ病院とRICDのスタッフによる自宅訪問も行われることになっています。
最後には、PHJタイ事務所長よりすべての患者さんたちにプレゼントが贈られ、そののちみんなで昼食を食べました。
イベントは大盛り上がりとなり、参加者の心に残るような会となりました。PHJやドナーの皆様のサポートに感謝しています!
カテゴリー: タイ 障がい児/慢性病疾患児支援
歯のケアについて講義
薬剤師さんによる薬の話
サンサイ病院で開催された月例の健康教育に、9人の患者さんが家族と参加しました。そしてPHJスタッフと病院の薬剤師さんが、薬を飲むにあたっての基礎知識や栄養や薬について話をしました。
さらに個々の患者さんが実際に普段処方されている薬について、個別に相談を行いました。
患者さんのご家族に実際に薬を持ってきてもらい、処方されている薬に関する説明したり、相談を受けたりしました。
薬と接することの多い患者さんでも、飲んでいる薬についてよく知らないなんてことは珍しくありません。
薬のことを知り、付き合い方を学ぶことは、主体的に治療に向き合うこと。自立支援のPHJにとって意義ある取り組みです。
チャリティカレンダー用のお絵描きをセラピーの一環として実施
病院スタッフ、支援を受けている親子とのミーティング
障がい児のリハビリや治療を行っているサンサイ病院において、作業療法士や栄養士などの病院スタッフと、PHJタイ・スタッフ、リハビリに通う8名の児童の家族が参加してミーティングを行いました。
始めに、作業療法士がリハビリのためのおもちゃについて、それぞれの子供の家庭で使えるように適切な指導をしました。その後、栄養士は栄養面について、それぞれの両親に必要な知識をアドバイスしました。また、栄養面で子供たちに適切な食事が用意できるよう、親のためのQ&Aセッションも行いました。両親が自宅で、子供のために用意できる多数の栄養食品ついて学ぶ機会となりました。
栄養面からのリハビリのフォローについて両親に話す栄養士
リハビリのグループワークに参加した親子
家庭訪問の様子
本レポートはPHJ東京事務所スタッフの真貝がタイ事務所出張時に見学した内容です。
11月にPHJタイ事務所スタッフが障がい児/慢性病疾患児支援として、以前より支援をしている男の子の家庭を訪問しました。
男の子は脳性まひを患っており、PHJタイ事務所のエー(理学療法士)がリハビリを施しました。
PHJタイ事務所のエーがリハビリを施す様子
家庭訪問の様子
(一番左が真貝)
スヌーズレンセラピーを体験しました
RICDセンターで実施している定例ミーティングで今回初めて「スヌーズレンセラピー」
を行いました。
本活動で支援している子供たちの多くが脳性まひなどの重い障害を抱えており、少しでも
効果的なセラピーを施すために実施しました。
そもそも「スヌーズレン」とは、重い知的障害をもつ人々のために考えられた活動と理念です。
重い障害を持つ人は、感覚に直接訴える刺激を通して、楽しむ、という見解から、聴覚、視覚、
触覚といったすべての五感を刺激する素材を組み合わせた空間が作られました。
この空間を通して障がいを持つ人だけでなくご家族などの介助者がリラックスして過ごすこと
を目指しています。
RICDのスヌーズレンルームには、さまざまな感覚を刺激するアイテムが置かれています。
子供たちが自分で好きなものを選んで、楽しむことで、日ごろのプレッシャーから解放され
欲求不満を解消できるようです。
これも感覚を刺激するアイテム。楽しそうです。
この日、子供たちはスヌーズレンルームで思い思いに楽しんだそうです。
この楽しさを基盤に、心身の緊張がほぐれる、穏やかになる、コミュニ
ケーションがとりやすくなる、積極的になるなどの療法的効果があるとの
ことです。
ドラマセラピーをはじめて・・・
PHJがHOPEパートナーとして支援している脳性まひのフロック君。
昨年の5月からドラマセラピーという治療を行っています。
ドラマセラピーとは、演劇的手法(ドラマゲーム、即興、ロールプレイ、物語作りなど)や、演劇的要素(昔話、神話、パペット、マスク、イメージなど)を意図的に用いることで、問題の整理や課題の達成を目指すもので、実践を基盤として欧米を中心に発展してきた体験的な心理療法です。
(写真の右側がフロック君。左側はフロック君の弟です。)
月例ミーティングで通っているRICD病院でドラマセラピーを毎日のように受けていました。
フロック君はその役になりきって演じることができるようで、ドラマセラピーを受けるようになって、
人から言われたことを素直に聞けるようになって、症状が改善している、
とご両親は言っているとのことです。
フロック君、ドラマセラピーをとても楽しんでいるようで、
そこが治療にも良いのかもしれませんね。
定例ミーティングで衛生教育
ミュージックセラピーを体験
月一回の定例会で障害児や慢性疾患児とその家族が集まり、
ミュージックセラピーを行いました。
たとえば手を使って打楽器のように音を鳴らし、
いろいろな音を出してみたり、歌を歌ったり、といったことをしました。
さらにリズムにのったりやテンポを刻んだりして体で学ぶ時間を過ごしました。
ミュージックセラピーの目的はストレスを和らげること。
終わった後は患者さんもその家族もリラックスした表情で笑みをうかべていました。
体を動かしたり、リズムを楽しんだりすることは、
子供にも大人にも良いことなのですね。
ストレスの多い現代人、普段の生活に取り入れてもよいかもしれません。