学生の方が研究のため活動地を調査

中央大学の学生の方2名が、ゼミの研究のため、PHJインドネシア事務所の活動地内の診療所を訪問し、栄養改善活動の見学いただきました。当日は国立栄養センターのウィドド氏の講演の後、栄養改善に向けたメニューの紹介がありました。その後、学生のお二方がメニューを試食している母子20名に講演調味料の使用状況、野菜の摂取状況を調査しました。
学生の鍋島千尋さまからの報告で、伊藤所長との話で印象的だったことについて下記のように報告をいただきました。「印象に残っているのが『糖尿病は贅沢病ではなく貧乏病』というお話です。貧しく充分なご飯を食べられない人が、お茶などに砂糖を沢山入れて空腹をごまかす。栄養失調と糖尿病を併発する事もある、というお話からは、単に足りない栄養素の摂取を促すような取り組みだけではなく、現地の人の食文化を壊さないようにしながらも、過剰に摂取しているものを減らすような取り組みも必要なのだなと思いました。」
(アンケートの様子)

テンペの春巻きとなすの肉詰めがグランプリに!

栄養メニューコンテストを実施しました。このコンテストは助産師とボランティアを対象に行います。このコンテストで開発したメニューを、村の女性に調理実習・教育を通して啓蒙しています。

コンテストでメニューを発表する際に味とともに栄養面に関するポイントを伝えるという部分が今回のポイントでした。

コンテストのお題はおなじみのテンペを使った料理と自由課題としてもう1品。そしてグランプリに輝いたのは・・・テンペの春巻きとナスの肉詰め。
ウーーン。おいしそう!栄養面も大事、でも美味しいと思えないと、続かないですよね。下がグランプリに輝いた助産師さんです。

大切な芽を切る犯人は?

大切に育てている作物の芽が切られてしまう事件が発生しました。
犯人は沢蟹。おとぎ話のような事件ですが、本当の話です。
そこで、下の写真のように棚の上に苗を植えて、沢蟹対策を施しました。。

そうした被害はあったものの、順調に収穫はできているようです。

空芯菜を収穫中。

きちんと分配してますね。

野菜泥棒が出現!!

2012年9月の活動レポート「数ヶ月雨が降らない影響で…」でご紹介したインドネシア バンタン州での菜園事業ですが、乾季があけたため11月から再開しました。
空芯菜やインドネシアほうれん草などが順調に生育し、バナナやパパイヤなどの果実を収穫したところもありました。中には、葉物野菜を約5キロ程も収穫できた村もありました。しかし、菜園に野菜泥棒が出現したということで、今後は村役場のスタッフが巡回し、野菜泥棒の防止に努めるなど対策を講じる必要があります。

数ヶ月雨が降らない影響で…

栄養改善教育を実施しているインドネシア・バンテン州では、数ヶ月も雨が降らない状態が続いている影響で、
灌漑用水も涸れており、菜園の状態は非常に悪化しています。

そのうえ、人々の水源となっている河川が工場排水で汚染され、菜園にも使用できない状態となっています。
(汚染からの悪臭のため、意識を失う人もいるほどです。)

先月は、沿岸部の村のみであった「暑さのために苗・作物が育たない」「カッサバの木やパパイヤの実も枯れてしまう」という報告が、内陸部の村からも聞こえています。
それでも、各村は最大限の努力をしており、パパイヤや葉物野菜を収穫しています。

様々な料理が並びました

インドネシア バンテン州で行っている栄養改善教育。
各村は菜園の拡張に積極的に取り組んでおり、葉物の収穫は順調、バナナ、パパイアも育っています。
こちらは前回のメニューコンテストの模様です。
菜園で収穫した作物を利用して作られた料理が並びます。

それぞれの作物に適した調理方法、メニューが考えられています。

なお、インドネシアは7月20日から8月20日まで断食月に入ったため、7月から9月の栄養改善活動はありませんでした。10月から活動を再開します。

第2期は菜園の規模を拡張してスタート

去年9月から始まった栄養菜園活動の第2期が5月からスタートしました。各村では菜園の規模を拡張しています。インドネシアでは乾季に入り雨が降らず、菜園の水やりが課題となっています。特に海に近い村では地下水に強い塩分が含まれているケースが多く、対策が必要です。

 

キャッサバとはアフリカの他、インドネシアで主に生産されている植物で、
日本ではあまり馴染みがありませんが、芋がタピオカの原料に用いられているそうです。

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