安全なお産を応援するギフトセットを配布開始

保健センターや医療機関での定期的な妊婦健診や分娩、産後検診を奨励し、安全なお産を少しでも増やすため、
妊産婦さんへのギフトセット配布を1月よりスタートしています。
ギフトセットは2セットあり、妊婦健診・分娩奨励用と、産後検診・家族計画奨励用となります。
産前の検診や産後のケアや家族計画は、次のお産や今後のお母さんの健康にも大きく関係します。
奨励用のギフトセットは事前に購入し、各保健センターで配布してもらうためにまとまった個数を渡しに行きました。


さらに、地域住民に対してもポスターを使って奨励セットについて説明し、保健センターや医療機関での妊婦健診、分娩、産後検診をすすめています。

さて、今後保健センターでの健診、出産、産後の検診が一気に増えることを期待します。
こちらの活動については2月中旬より日本の皆様からの支援を募る予定です。

専門家による保健行政区の評価と計画策定

ストゥントロン保健行政区による母子保健事業活動の評価と
2017年の活動計画策定のため、2016 年12月末に
国際保健の専門家である岡本美代子先生(順天堂大学 医療看護学部 大学院 医療看護研究科)を招き、
3日間かけてワークショップを実施しました。
保健行政区からは、保健行政区長、副行政区長、母子保健担当、結核担当が参加し、
PHJスタッフは現地スタッフ6名と駐在スタッフ3名が参加しました。
他の保健行政区の視察、成功事例やマネジメントの講義、それらを踏まえた
活動の振り返りと年間計画の見直しと再構築を行いました。

(チョンプレイ保健行政区を視察。その地域の母子保健の問題点とそれに対してどのような手段で問題解決を図ったか、事例を共有しました。)

(他の保健行政区、保健センター見学を通して得られたことを整理)
段階的できめ細かなワークショップにより参加者の理解が深まり、
保健行政区側も積極的に発言をしていました。
今回のワークショップの内容や学びを今後の活動に
活かしたいという前向きな意見も見られ、
2017年の保健行政区の活動が良いスタートを切ることができたのでは
ないでしょうか。

保健センターの補修・改善工事が進行中

PHJの活動地にある保健センターは、老朽化などの影響で利用者や働く人にとって危険な状態のままに使われているところがあります。
保健センターに関わる誰もが安心して利用したり、働いたりできるように現在2か所で補修や改善工事が進んでいます。
【天井改修工事:アレアッタノー保健センター】
センターに入ってすぐの玄関部分の天井。何かのきっかけで天井が落ちてきそうなほど無数の穴があいています。

工事中の様子

工事終了後、美しく生まれ変わった天井のもとで、話し合いが行われています。取り付けられた電燈、実は施工してくれた男性が、奥様がこのセンターで出産したとのことで寄贈してくださいました。

【土手埋め立て工事:クポッタゴン保健センター】
道路が土手の上にあり、保健センターとの間が谷のようになっているため、道路から保健センターに渡るときに転がり落ちる危険がありました。とくに夜間など周囲が暗いときなどは道路や橋などの境目が見えずらく危険が増します。

周りを煉瓦で囲い、埋め立て工事を始めたところ。

埋め立てがほとんど完了しています。これなら安心して保健センターに行けますね。

准助産師のトレーニングを実施

カンボジアの「准助産師」は1年の助産教育を受けている有資格者ですが、PHJの対象地域の保健センターでは臨床経験の少ない若い准助産師が多くいます。
そのため、PHJでは母子保健サービスの改善のために、保健センターで働く准助産師対象に能力強化トレーニングを行っています。
10月第1週目は対象地域の保健センターから准助産師が参加して講義形式のトレーニングを10名が受け、そのうちの4名が第2週目から少人数での病院実習を行いました。
講義形式のトレーニングや実習の様子を写真でご紹介します。
・分娩経過表(パルトグラム)の演習

お産の進行状況を一目で把握できるパルトグラムといったグラフの書き方を学んでいるところです。パルトグラムは、お産の進行中の異常の早期発見にもつながるため、とても大切です。実際の病院実習でもお産をみながらグラフを書き、今回のトレーニングを受けた准助産師全員がパルトグラムの記載ができるようになりました。
・赤ちゃんが生まれた後のケア

お産後に赤ちゃんの体温が保たれるようにすばやく羊水を拭き取ります。助産師学生がお母さん役、助産師役となって演習を行いました。
・実際のお産に立ち会う病院実習

約1か月におよぶ病院実習でそれぞれ10件ほどのお産を介助することで彼女たちの自信につながりました。

日本ユニシス株式会社でカレンダー募金の紹介

10月6日と7日に日本ユニシス(株)でチャリティ販売会が開催され、PHJも参加しました。
PHJは日本ユニシス(株)の社会貢献クラブ「ユニハート」の協力により
2017年のカレンダー募金をさせていただきました。

お昼時に食堂に近くで立っておりましたが、
日本ユニシス(株)の社員の方数名も一緒に立って
募金の呼び込みをしてくださいました。

この日、PHJ以外は国内で支援活動をしている団体で、
魅力的な地域の食材や手作りの雑貨などを販売していました。
募金活動が終わった後に、私たちも、
お隣の食品を買って国内支援に貢献!
してきました。何よりもおいしそう、食べたいという
商品で寄付できる、というのは良いですね。
さて・・・PHJの魅力的な
カレンダーの詳細とお申し込みはこちらからどうぞ!

アジアの動物カレンダー2017が完成しました!!

今年もアジアの動物カレンダーが完成しました!!
2017年のカレンダーのテーマは干支。
タイ・カンボジア・日本の子供たちがカラフルでかわいい干支の動物たちを描いてくれました。
気になるカレンダーの詳細&お申し込みは◎こちらからどうぞ!!
 
そして今回はお絵かき中の各国の子供たちの様子と
カレンダーには載せられなかった絵をほんの少しだけですが紹介します!
 
まずはカンボジアから。
この小学校は横河ロクマル会という企業OBの有志の支援によって建てられ
会のメンバーが毎年訪問して運動会や遠足などを企画・実施をしています。
絵を描いた日は、運動会の日でもあったのですね。


みんな楽しそうに絵を描いています。
完成した絵がこちら。


とてもカラフルな絵が完成しました。
 
次はタイです。

みなさんとても真剣に描いています。そして完成した絵がこちら!!!
 


いまにも動物たちが動き出しそうですね。
 
そして最後は日本の子供たちです。


書いてくれた絵がこちら。


すごく色鮮やかです!!
 
ここにはすべての絵を載せることはできませんでしたが、
本当にどの絵も色鮮やかで素敵な絵でした。
カレンダーにはスタッフが迷いに迷って選んだ12枚の絵が掲載されています。
お部屋にこのカレンダーがあるだけで明るくなるような絵ばかりです。
是非一度ご覧ください!!

保健教育の事後テスト開始!

カンボジアでは支援地の村ごとに保健ボランティアが保健教育を行っています。
保健教育では、マラリア、デング熱、下痢症、衛生、結核、HIV/AIDS、妊婦健診、産後健診、家族計画、母乳哺育といった身近な10トピックについて教育を行い、村の人たちに病気や妊娠・出産に関する知識をつけてもらいます。

↑お母さんたちと一緒に村の子どもたちも真剣に話を聞いています!
 
10トピックすべての保健教育が終わったので、9月からは事前テストと比較して教育の成果を検証すべく、保健教育を受けたことがある村のお母さんたちを対象に事後テストを開始しました。
事後テストは 保健教育で学んだ10トピックから全部で20問が出題されました。


10月中旬にデータ集計を終えて分析した結果、事前テストと事後テストの平均正解率が51%から82%に大幅アップしていました。

ワールドハートデーに出展しました!

9月28日にナコーンピン病院で開催されたワールドハートデー(世界心臓デー)のイベントに
PHJタイ事務所もブースを出展しました。

今回のイベントのテーマは
“どこにでも誰にでも人生と健康な心臓の選択肢を与えよう(Power your life and healthy heart choices for everyone, everywhere)”。
タイ政府の各省や地元の団体も出展し、およそ150名が参加しました。

PHJタイ事務所は“ハートジグソーパズル/健康な心臓を(heart jigsaw puzzle/healthy heart)”というタイトルでブースを設置し、
心臓病のリスクに関する知識を与え、心臓病に関するパンフレットの配布を行いました。

HOPEパートナーの患者さんたちとfarewell party!

2016年9月16日、Chiang mai Hill 2000 hotelにて、PHJタイ事務所スタッフによりお別れパーティーが開催されました!サンサイ病院やラジャナガリン子ども発達支援センター(RICD)のスタッフ、HOPEパートナーの患者さんたちとそのご家族など、総勢60名近くが集まりました。

お別れ会は、PHJタイ事務所のジラナン所長によるオープニングスピーチで幕を開け、患者さんやご家族にPHJタイ事務所が閉じることとその理由が再度伝えられました。HOPEパートナーマネージャーであるエーさんからは、これまでの活動内容や活動による患者さんたちの状況の変化などもプレゼンテーションしました。

そして、ありがたいことにPHJタイ事務所が閉じた後もサンサイ病院とRICDの両病院が中心となって、患者さんたちへのサポートを継続していくことが約束されました。患者さんたちは今後もタイ政府の医療保険のもとで治療を受けることができ、さらにサンサイ病院とRICDのスタッフによる自宅訪問も行われることになっています。

最後には、PHJタイ事務所長よりすべての患者さんたちにプレゼントが贈られ、そののちみんなで昼食を食べました。
イベントは大盛り上がりとなり、参加者の心に残るような会となりました。PHJやドナーの皆様のサポートに感謝しています!

タイ事務所閉鎖に伴う挨拶まわり

10月のタイ事務所閉鎖にともないPHJ代表の廣見とタイ事業担当の蓮見がお世話になった医療機関や企業などへ挨拶をするため、タイ事務所のあるチェンマイを訪問しました。
下は先天性小児心臓病手術でお世話になったチェンマイ大学病院を訪問した時の様子。

小児心臓手術で大変お世話になったDr. Rekuan(中央) とDr. Yupada(その左)。
ナコピン病院では子宮頸がん/乳がん検診推進事業でご協力いただいたDr. Anchaleeさんにもご挨拶(左から二人目)。

そのほかにも領事館や支援企業へご挨拶し、最後はPHJタイ事務所の優秀なスタッフと晩餐会。
(左上から所長ジラナン、カイさん、ジョイさん、下にいって廣見代表、蓮見、エーさん)

下の写真の右が、いつも安全運転のブンさん。

明るく元気で優秀なスタッフがタイだけでなくPHJ全体を盛り上げてくれていたような気がします。
ありがとう!
 


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