インバコンサブセンター分娩室の寄贈式

2018年3月下旬より建築を開始していたインバコンサブセンターの分娩室が完成し(日本NGO連携無償資金協力の支援によるものです)、分娩室に設置する分娩台やベッドなどの家具も設置されました。「お産をする施設がない村に分娩室を」にも書いてありますが、ミャウッミェイ地域にあるインバコンサブセンターは数年前に建築されましたが、分娩室がありませんでした。この地域の出産は年間136件(2016年)。妊婦さんたちは遠く離れた病院や、自宅に助産師を呼んで出産をせざるを得ない状況でした。

完成にともない、9月19日にインバコンサブセンター分娩室の寄贈式が開催され、多くの近隣の住民が集まってくださいました。

ネピドー公衆衛生保健局の挨拶

ネピドー公衆衛生保健局からも感謝の意が述べられ、ここのサブセンターで分娩をし、有効活用をしてほしいという話がありました。

寄贈式に集まった地域住民の方々

また寄贈式の模様はミャンマー国営放送のMRTVにも放送されました。

MRTVの取材風景
MRTVで放映されました

農村部において自宅出産が主流のミャンマーでは、お産の場所として施設を選ぶ女性が少ないのが現状です。
PHJは村での母子保健教育を通して助産師と共に、安全なお産の環境について村人に伝えながら、多くの命がこの新しい分娩室で産まれることを願っています。

カンボジア洪水子ども支援募金

【ご報告】

2018年9月14日より開始しましたカンボジア洪水支援は2018年12月31日に終了いたしました。
集まった募金額は39万1127円となりました。短い期間に多大なるご支援に心より御礼申し上げます。

なお、本事業において実際に使用しました経費は57万8000円となります。不足分に関しては自己資金にて調達する予定です。現在もカンボジアでの母子保健改善に向けて支援活動をしていますので、今後ともPHJへのご支援どうぞよろしくお願いいたします。
経費の内訳は以下の通りです。
水 28万7000円 人件費 18万5000円 車両代 7万5000円 その他 3万1000円

洪水による健康被害の予防に向けて、NCGM国際医療協力局の協力のもとに支援活動を実施。


2018年8月よりメコン川流域で洪水が発生し、15人が死亡、うち9名がPHJ事業地のあるカンボジア コンポンチャム州で亡くなっています。(※1)PHJの事業対象地の一部でも、洪水により地域の大部分が水没し、多くの住民とその家畜が主要道路沿いの家屋付近に密集し避難生活を余儀なくされています。
水没したエリアでは飲み水や生活用水として使われている水が排せつ物などで汚染されている状況です。もともと脆弱な農村地の衛生環境がさらに悪化し、子どもの健康状態への影響が懸念されています。
PHJでは、このたび国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)国際医療協力局の調査チームの協力をえて、緊急物資支援の配布だけでなく、重篤な急性低栄養、繰り返す下痢などの重篤な感染症兆候のある2歳未満の子どもの早期発見・搬送と、健康教育による村人の健康被害の予防啓発活動を実施します。
※1 2018年8月13日 プノンペンポストより

飲料水ボトル(20リットル)の配布中

【被害状況】
今回の洪水でコンポンチャム州、ほか4州の住民43,250人、27地区、141集合村が被害を受け、4959世帯が被災しています。コンポンチャム州では42集合村の166村、22,335世帯が被災し、4543ヘクタールの水田、466ヘクタールのトウモロコシ畑、629ヘクタールのその他の農耕地が水没しました。(2018年8月8日および8月13日 プノンペンポストより)
【NCGM 国際医療協力局プレスリリース】
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター 国際医療協力局のプレスリリース
「NCGMカンボジアの子どもの栄養研究班が、コンポンチャム州で発生した洪水被害の支援・調査活動を開始 」

移動も一苦労

【対象地と対象者】
コンポンチャム州 クポッタゴン・ピァムゴッスナー保健センター
管轄村16村の2歳未満の子ども(推定対象人数500)とその家族(健診に来た人)
【支援内容】
1.緊急物資支援の配布
飲料水ボトル(20リットル)の配布(対象年齢の子どもを持つ世帯当たり2ボトル)
2.健康診断
NCGM調査チームの協力により2歳未満の子どもの身体測定、健康相談を実施
3.健康教育
保健ボランティアによる健康教育(下痢、衛生について)
9月、10月の実際の活動についての報告はこちら→洪水被害を受けた地域での支援活動(健診、健康教育、水の配布)

【目標募金額】
100万円 (海外・国内事務所経費含む)
【期間】
2018年12月末まで

■PHJのカンボジア洪水子ども支援募金にご協力ください

クレジットカードで
>>クレジットカードで寄付する
銀行振り込みで
振り込み先は下記口座のみとなります。
振込先>> みずほ銀行三鷹支店 (普通)4370706 ピープルズ・ホープ・ジャパン
入金前にお申込みフォームにて 「カンボジア洪水子ども支援募金」と「みずほ銀行」にチェックして、支援金額、お名前、連絡先を連絡ください。
※ピープルズ・ホープ・ジャパンへの寄付は認定NPO法人への寄付金として、所得税・相続税・法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。詳細はこちらをご覧ください。

西日本豪雨災害支援募金(2018年10月末まで)

本募金は終了しました。集まった募金額は2,701,658円となりました。
ご協力いただき誠に感謝申し上げます。集まった募金は全日本病院協会のAMATなどの活動費に充てられます。

このたびの西日本豪雨におきまして被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
西日本各地の豪雨にともなう洪水や土砂崩れなどにより、多くの住民の皆様が被災されました。
こうした状況を受け、PHJは 災害直後より被災地で医療支援をしている全日本病院協会の活動費を支援する募金活動を開始します。

倉敷市立薗小学校

集まった募金は全日本病院協会会員病院のAMAT(災害時医療支援活動班)の活動費などの支援に使われます。PHJは必要な管理費を募金から使わせていただきます。
今回AMATは、7月9日から16日までの7日間、岡山県を中心に被害の合った地域に1日に5班、多いときには10班ほど派遣されました。
(AMAT派遣病院・団体:筑波記念病院、南多摩病院、加納総合病院、平成立石病院、京都きづ川病院、大阪暁明館病院、永生病院、福岡新水巻病院、織田病院、赤穗中央病院、花と森東京病院、松波総合病院、全日本病院協会)
主な活動は避難所の巡回診療、救急搬送です。救急車が足りず、AMATが救急搬送を担った点が今回のAMATの特徴です。

(全日病職員の方による真備地区の視察報告)
真備地区は2階まで水没した影響で道路脇は家財が山積みされ、それを運び出す車両が路肩に止められているため
1車両しか通れないところに双方から車両が来るため交通マヒが発生している箇所もありました。また、猛暑の中、泥につかった稲は全滅しておりました。

活動レポート

2018/8/21
AMATとDMATが連携支援詳細はこちら

※ピープルズ・ホープ・ジャパンへの寄付は認定NPO法人への寄付金として、所得税・相続税・法人税の税制上の優遇措置があります。また一部の自治体では、個人住民税の寄付金控除の対象となります。詳細はこちらをご覧ください。

現地への事業の引継ぎ会議を実施

PHJがコンポンチャム州ストゥントロン保健行政区で行っている事業は最終段階に入り、現地が自力で事業を継続していける体制を整えています。そこで6月にはPHJが実施してきた4年間の活動の引継ぎ会議を開き、保健行政区のスタッフとともに話し合いました。

PHJは保健センターの運営やスタッフや助産師の連携会議、村における保健教育など8つの活動を実施してきました。現地側が主体的にこれらの活動を続けることが重要なため、丸投げするのではなく、どのような形態であれば継続できるかを話し合いました。
またこうした活動を統括する立場にある保健行政区自体の運営能力(事業マネジメント、会議運営、情報 収集と分析)の強化活動についても見直しを行いました。

保健行政区の年間計画の過去6か月間の進捗状況を振り返っている様子
保健行政区の年間計画の過去6か月間の進捗状況を振り返っている様子

お母さんと子供の健康を守る「母推さん」の育成へ

ミャンマーの村の女性の中には妊娠しても妊婦健診を受診しないまま出産を迎えたり、助産師の存在さえ知らないこともあります。また他の地域から引っ越してくると地域住民として認知されないこともあり、ケアが行き届きにくい傾向にあります。
そのためPHJでは村の妊婦さんと助産師のつなぎ役となる「母子保健推進員」というボランティアを育成し、一人でも多くの妊婦さんや産後の女性が助産師から適切な時期にケアを受けられるように支援しています。

「母子保健推進員」は昭和43年に日本で制度化されたボランティア。母子の健康を守るために地域で活動し、母推(ぼすい)さんと呼ばれて親しまれています。ミャンマーでは国際協力NGO(JOICFP)がミャンマー保健スポーツ省と共にボランティアの一形態として定めました。
PHJの支援地でこの母子保健推進員を選抜・育成するのは長い道のりでした。2017年11月から支援地内の27村を1村ずつまわり、村長や村の有識者にプロジェクトや母子保健推進員の説明と、母子保健推進員選抜への協力をあおぎました。
(参照⇒2018年1月の活動報告 村の妊婦さんと助産師をつなぐ 母子保健推進員の選出に向けて
母子保健推進員が集まりにくい村がいくつかあったり、選抜した母子保健推進員が海外に出稼ぎに行ってしまい、再度選抜を行わざる負えない事態が起きたこともありましたが、村長や助産師の協力の元、合計131名の母子保健推進員を集めることができました。

そして、選抜された母子保健推進員に対して2日間の研修を実施できました。
この研修は、母子保健推進員養成者研修を受けた助産師が講師になり、母子保健推進員の役割や責任、コミュニケーションの取り方、母子保健の基礎的な知識を学びます。
コミュニケーションの研修では実際に母子保健推進員役と母親役に分かれてロールプレイを行いました。恥ずかしく、躊躇ってしまう姿も見られましたが、慣れない状況ながらも、母子保健推進員として妊婦さんと一生懸命コミュニケーションをとろうとする姿が印象的でした。2ヶ月後には助産師と母子保健推進員の会議を行い、フォローアップを行っていく予定です。
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2019年動物カレンダーを制作中です!

今年も動物カレンダーの準備が進んでいます!
「干支の動物」をテーマにカンボジア、ミャンマー、日本の子供たちがそれぞれ子供らしい色鮮やかな絵を描いてくれました。
▼カンボジアの子供たち

絵を教えてもらいながら楽しく描いています

 

気づいたら真剣な表情に

 

みんな素敵な絵が描けました!

▼ミャンマーの子供たち

支援地域の中学生が参加してくれました

▼子供たちが描いてくれた絵
個性豊かな楽しい絵ばかりで選ぶのが大変です
 
カンボジアやミャンマーの子供たちにとって絵を描く機会は多くありません。
このカレンダー募金を通して子供たちは絵の描き方を学びとても楽しんで絵を描いてくれました。
素敵な絵がたくさん集まっているのでみなさんお楽しみに!

栄養たっぷり!お粥の調理実習

村での調理実習キャンペーンを行いました。
この活動は、母子を含めた多くの女性に栄養ある子供のための食事の調理を広めていくために、月に1回1つの村で離乳食となる栄養豊富なお粥の調理を母子保健ボランティアと実践するというものです。
2歳以下の子供とそのお母さんのための活動ではありますが、とくに限定せずに呼びかけたところ
対象の母子の祖母の年代の女性や中学生なども以前より多くの女性と男性も数名、合計36名が参加してくれました。

様々な世代の女性が集まって調理実習スタート

 

中学生も調理をお手伝い

母子保健ボランティアは参加者と楽しくコミュニケーションを取りながら調理を行い、調理後は子供たちも含めて試食しました。

母子保健ボランティアとお母さんたちが協力して調理します

 

子供たちも試食。おいしいかな?

子供からおばあちゃんまで幅広い年代が集まり栄養たっぷりなお粥の作り方を実践することができました。


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