助産師・TBA(伝統的産婆)の話し合いを開催

PHJでは、医療知識のないTBA(伝統的産婆)の介助による出産は危険だとして、助産師の介助による出産を奨励しています。
PHJの支援開始前、助産師による介助は47%程度でしたが、現在は90%以上になりました。
このように活動の成果は表れていますが、1月の助産所・診療所での出産は56件、病院搬送件数6件、 そして1件だけTBA(伝統的産婆)の介助による出産がありました。
支援地の村では、コストが安いという理由などで 医療知識のないTBAの介助で出産する人もわずかにいます。 そこで伝統的産婆の方々にも 安全なお産への理解を深めてもらうため 助産師との話し合いの場をつくりました。

話し合いの場では、TBAがどのような仕事を担っているか。各村との助産師さんとの関係は構築できているか、といったことを中心に話をしました。

話し合いと調査の結果、ほぼどの村のTBAも一人で出産介助をすることはなく、
助産所に連れて行ったり、付き添ったり、生まれた赤ん坊を沐浴したりといったように、
お産の手伝いをしているようでした。

助産師とも関係が構築されており、仕事内容としては補佐的なものに限られているようです。
全体的には改善されているようなのですが、TBAによる出産がゼロではないので、
今後もTBAとの関係を維持しながら細かな支援が必要だと感じています。

国際協力NGOが主催する就活カフェ シリーズ第3回【終了報告】

国際協力で必要になるコミュニケーションスキルとは?

開催日時:2015年3月10日
開催場所:武蔵野プレイス スペースD

国際協力という仕事を目指すとき、真っ先に思い浮かぶのは「語学力」。
でも英語だけでいいの?第二外国語ってどうなの?
漠然と悩みを抱えている学生の皆様に、実際に国際協力の現場で働いているNGOスタッフと参加者とNGOのインターンによるコミュニケーションに関するお話しをしました。
語学力を伸ばすだけが、コミュニケーション力ではなく、相手の文化を受け入れる姿勢や飛び込む勇気、聞く力など、異なる文化の人と接するうえで
配慮すべきポイントなどを具体的な事例をもとにお話しました。
お話のあとは、座談会。参加者は少なかったのですが、その分熱い質問がいくつも寄せられました。就職活動解禁となったいま、国際協力を仕事にするときいまどのような選択をすべきか、
迷われている参加者の方が多かったように思います。
参加いただいた皆様本当にありがとうございました。

■第二回の就活カフェの様子はこちらをご覧ください。

断舎離で、ショッピングで、PHJに寄付できます!

使わなくなったバックや服を寄付して、
PHJを支援することができるようになりました。
ショッピングで寄付することもできます。
海外ファッション通販サイト「waja」の
【ファッションチャリティプロジェクト】にて
この企画が実現しました。
詳しくは下記をご覧ください。
http://www.waja.co.jp/fcp/npo/activity/8.html

家庭菜園クラスの実施

菜園活動を家庭レベルでより実用的で継続しやすいものにするために、
講師を招いてケブユタン村で家庭菜園講習を行いました。
講師のモティプ氏(写真:左)は地元でも農業講習でひっぱりだこのエキスパートとのこと。

参加者は男性15名、女性15名の計30名。
講習会は基本編と実践編に分かれた二部構成になっていました。
家庭菜園を始めるにあたって重要なポイントに絞り、素人でも野菜が育てられるように
レクチャーしてくれました。
参加者は全員熱心で、書き取りをしていました。

参加者の元農夫のルシディさんは、参加した理由を、元々海外で農業をやっていたことも
あり、再度挑戦してみたいと思ったので、とのことでした。
そんな彼は誰よりもノートに詳細にメモを取っていました。

次回は3月に実施する予定です。

ストゥントロン保健行政区能力強化支援スタート

今月は、本プロジェクトの4つの柱のうちの1つである「保健行政区能力強化」を
スタートしました。
あらためて事業目標をおさらいすると、
「保健行政区を中心に地域保健システムが機能することにより
妊産婦や乳幼児が適切な保健サービスへアクセスできる。」
そして「保健行政区能力強化」を具体的に説明すると、
保健行政区による保健センターの活動の管理・監督機能の
強化、となります。
つまり、プロジェクトの根幹にかかわる重要な活動であることが
わかります。
まずこうした活動を行うに当たり、プロジェクトの目的について
理解を深めてもらうため、関係者への説明会を行いました。

さらに、活動において必要となる設備(プロジェクターやパソコン、テーブルなど)
支援を行いました。

その後3日間のファシリテーション研修を保健行政区スタッフや、保健センタースタッフ、
またPHJ現地スタッフが受けました。演習や討論が多く盛り込まれ、充実した研修だったとのことです。


さらに計画立案研修も3日間行われました。
この研修は、今後3年間のプロジェクト計画について、PHJスタッフだけでなく保健行政区スタッフなどとともに考えることで
より現状に即したプロジェクト計画を立案し、ともに事業の実施・管理を行うため。
活動を進めるパートナー同士で意思統一を図る、重要な研修といえます。

以上が、今月実施した保健行政区能力強化の支援活動となります。

家庭訪問の様子

本レポートはPHJ東京事務所スタッフの真貝がタイ事務所出張時に見学した内容です。
11月にPHJタイ事務所スタッフが障がい児/慢性病疾患児支援として、以前より支援をしている男の子の家庭を訪問しました。
男の子は脳性まひを患っており、PHJタイ事務所のエー(理学療法士)がリハビリを施しました。
PHJタイ事務所のエーがリハビリを施す様子

家庭訪問の様子

(一番左が真貝)

食と健康のフェスタを開催しました

本活動レポートは東京事務所スタッフの真貝がインドネシア事務所出張時のプロジェクトを記載したものです。
12月8日にインドネシア・セラン県にて、PHJが主催した食と健康のフェスタが行われました。このフェスタはこれまで実施してきた栄養メニューコンテストのメニューや蓄積したノウハウをより多くの人に認知してもらうため、地域の住民、保健センター関係者含め約100人余りの方たちに対し、ティルタヤサ保健所の協力のもと開催されました。
フェスタではPHJインドネシア事務所スタッフのデデによって衛生教育が行われました。

また保健センター関係者によって栄養教育を行いました。

新しいメニューの試食とレシピの紹介

新しいメニューを紹介する様子

PHJインドネシア事務所のキノがレシピを配る様子

スヌーズレンセラピーを体験しました

RICDセンターで実施している定例ミーティングで今回初めて「スヌーズレンセラピー」
を行いました。
本活動で支援している子供たちの多くが脳性まひなどの重い障害を抱えており、少しでも
効果的なセラピーを施すために実施しました。

そもそも「スヌーズレン」とは、重い知的障害をもつ人々のために考えられた活動と理念です。
重い障害を持つ人は、感覚に直接訴える刺激を通して、楽しむ、という見解から、聴覚、視覚、
触覚といったすべての五感を刺激する素材を組み合わせた空間が作られました。
この空間を通して障がいを持つ人だけでなくご家族などの介助者がリラックスして過ごすこと
を目指しています。
RICDのスヌーズレンルームには、さまざまな感覚を刺激するアイテムが置かれています。
子供たちが自分で好きなものを選んで、楽しむことで、日ごろのプレッシャーから解放され
欲求不満を解消できるようです。

これも感覚を刺激するアイテム。楽しそうです。

この日、子供たちはスヌーズレンルームで思い思いに楽しんだそうです。
この楽しさを基盤に、心身の緊張がほぐれる、穏やかになる、コミュニ
ケーションがとりやすくなる、積極的になるなどの療法的効果があるとの
ことです。

栄養メニューコンテストとクッキングデモについて

今年最後の栄養メニューコンテストとクッキングデモが行われました。
そもそも栄養メニューコンテストとクッキングデモとは、どういう活動なのかを、説明いたします。
母子の栄養改善のために行われているこの活動は、必要な栄養素をより美味しく摂るために、
栄養メニューコンテストで各村でメニューを開発し、クッキングデモではその名の通り集まったお母さんや子供の前で料理のデモンストレーションをするというもの。
料理が作られていく過程を見て、実際に味わうことで
お母さんたちが各家庭で実践するための後押しをします。
栄養メニューコンテストは、毎回行われる助産師ミーティングで決められるテーマに沿ってそれぞれの村が、腕によりをかけて作ったメニューを持ちより競い合います。カロリー、栄養のバランス・味・見かけ・そして各村のプレゼン等によりポイントが加算され、順位が決められます。

各村の助産師&ボランティアが腕によりをかけてテーマに合わせて作ったメニューを披露します。今回のテーマは豆腐です。それぞれ工夫がされているメニューばかりで見ているだけでお腹がすいてきます。

それぞれ持ち寄ったメニューの説明をプレゼンテーションで紹介していきます。この時に材料、栄養素、そして調理方法の説明を行います。村の助産師とボランティアのプレゼンもなかなか堂々としています。

プサー村の野菜ピザと豆腐ご飯巻ロールが見事に1位に輝き、授賞式も行いました。皆さんとても誇らし気です。
クッキングデモはコンテストの後2か月にわたり各村で行われます。助産師&ボランティア合同でコンテスト用に作った各村のメニューを調理して、村の母子に食べてもらえるとても良い機会です。

ボランティア達が中心となり調理を準備します。それぞれに材料を切ったり、焼いたりあげたりと分担して手際よく進められていきます。

調理を進めながら、村のマイクを使って母子への参加を呼びかけ、集まったお母さん達に助産師が栄養について解説し、その後お母さん達からの質問に答えていきます。

出来上がったメニューをお母さんや子供たちへ配り、その場で試食会が始まります。配布していると、どんどん子供たちが集まってきて大賑わい。野菜たっぷりのピザは子供たちにも大好評で、皆美味しそうに食べていました。この機会により健康的な食生活が送れるよう、お母さん達が自身や子供の栄養について考え知識を深めてもらえればと思います。


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