保健行政区のモニタリング評価ワークショップを開催

保健行政区事務所にて、第1期のモニタリング評価ワークショップを開催。保健行政区から3名、3モデル保健センターから5名の計8名が参加しました。本ワークショップの目的は、これまで一年間の活動と成果を保健行政区及び保健センターに報告・共有し、第2期の活動をより良いものにするため、参加者からフィードバックをもらうことにあります。活動毎の指標や事業の進捗、成果を確認し、積極的な意見交換が行われました。特に第2期の活動について参加者の希望を聞けたことは、今後事業を進めていく上で参考になりました。また、更新したPDM(プロジェクト・デザイン・マトリックス)を共有することもできました。
本ワークショップの最後に副保健行政区長より、これまで1年間のPHJの支援に対する感謝の意を伝えられました。また、これからも関係者と協力しながら、良い事業を実施してほしいと激励いただきました。

モニタリング評価ワークショップで話し合いをリードするPHJ現地スタッフ(写真中央の立った女性)

モニタリング評価ワークショップで真剣に話に聞き入る参加者

サブセンター予定地2村を訪問

10月中旬、サブセンター(助産診療所)の建築予定地であるカンター村(Kantar)を訪問。現在、助産師の住宅兼診療所として使われている建物では、村長はじめ村人たち20名近くが集まって歓迎してくれました。建物の中はベッドが2台あるだけで医療器具は見当たらず、電気もあるのかないのかわからない状態。お産の際は、助産師がその家に出向いて介助しているようです。サプセンターができれば、妊婦は診察を受けることができ、お産も安心してできるようになります。
もう一つのサブセンター建築予定地のアレージョン村(AlerKyun)は、中心部から2時間程の遠隔地にあります。村の入り口にある川は前日の大雨で増水したため、車で渡れずに歩いて行きました。生活の源である水は、共同の井戸に汲みに行くスタイル。新しいサブセンターは隣の村につづくメイン道路沿いに建てられるため、隣町からも利用しにくる人々が見込まれます。
村人の助産施設として機能する、新しいサブセンターの完成が待ち望まれます。

前日の大雨で川は増水。車では橋は渡れない

電気も水道もないが、一部ソーラー発電あり

助産師の自宅兼診療所

PHJ タイ スタディツアー2016 は中止となりました

===<PHJタイ スタデイツアー2016>は最少催行人数に達せず中止となりました===

<PHJ タイ スタディツアー 2016>~タイでHIVエイズについて学ぶ7日間~
かつてエイズ大国と呼ばれながら、政府をあげてHIV/エイズ対策実施に成功したタイ。この国で、HIV/エイズの「予防」、「治療」そして「差別」という3つのポイントを軸に学んでみませんか?10年間続けているHIV/エイズ予防に関するPHJの活動をはじめ、多様な団体を訪問します。

特徴 1.HIV/エイズについて多角的に学べます
特徴 2.事前説明会があるので安心です
特徴 3. チェンマイの食や文化、自然を楽しめます
日程:2016年2月7日(日)発 2月13日(土)着

参加費: 156,800円
ツアーの内容・応募要項の詳細はこちら
申し込み用紙はこちら

保健ボランティア会議を開催

支援対象3か所の保健センターにて、今期最後の保健ボランティア会議を開催しました。保健センターによって毎月ばらつきはあるものの、今月の同会議への参加率はまずまずだったと言えます。保健ボランティア会議を開始して半年が経過しましたが、現地スタッフによると、保健ボランティア会議を続けてきたことで、見た目にも変化が見られるようになりました。
例えば、保健センターの衛生環境が改善され、保健センタースタッフがきちんと白衣を着て、時間通りに出勤する等、保健センターの規律が改善されてきていることがうかがわれます。
・各保健センターの会議参加者
Orm Leu(オムルー)保健センター 11名中8名  参加率73%
Areak Tnaot(アレックタノット)保健センター 7名中4名 参加率57%
Khpop Ta Ngoun(クポッタゴーン)保健センター 11名中7名  参加率64%

保健ボランティア会議での話し合いの様子

保健ボランティア会議で真剣にメモを取る参加者

子供たちへの衛生環境改善の活動

バンテン州・セラン県・ティルタヤサ自治区のスジュン村では、衛生環境改善のための活動を行っています。
小学校の教育教材用に、スタッフが衛生指導でポスターを作成しました。子供たちに向けた衛生教育の活動ですが、必要な要素をまとめて形にするという行為は、若いスタッフ自身の教育にもつながります。ひとつひとつの活動を地道に行い、衛生教育の啓蒙活動を広げていきたいと思っています。

衛生指導のポスターを作成中の現地スタッフ

歯磨き指導、手洗い指導ポスター図案をスタッフで考案

保健教育のための現地調査

914日から2週間、タッコン郡のミャウミイェ地域保健センター及びニャオルン地域保健センターを中心とした地域において、現地調査を実施しました。
各地域での調査では、地域保健センターの医療スタッフに協力を仰ぎながら、アンケート調査を行うスタッフの手配、移動手段の確保、調査トレーニング、調査を進めてきました。
各地域保健センターでは、助産師、公衆衛生スーパーバイザー、保健アシスタント等の医療スタッフが調査実施地域に同行し、現場での取りまとめをPHJスタッフと共に行ってくれた為、スムーズに進めることができました。調査には、普段訪問しているアレージョン、カンター村以外の地域も含まれたため、通常のタッコンタウンシップ訪問時に訪れることができない、中心からかなり離れた地域を訪問できたことは有意義であったと感じています。

PHJスタッフによる現地調査の為のトレーニングの様子

助産師より、調査についての指導を受けるボランティアスタッフ

ボランティア調査員が村のお母さんに聞き取り調査を行う



4歳の男の子の心臓手術をサポート

タイくん(ニックネーム)は、4歳。チェンマイにおじいさんと一緒に住んでいて、時々おばさんの家に滞在することもあります。タイくんの母親はまだ十代。チェンマイから少し離れたランプーン県の工業団地で働いており、ひと月の収入は約6000~8000バーツ(20000~27000円)です。
「早産で産まれたものの、特に目立った病気もなく、普通の子どものように育った。」母親はこう話していましたが、タイくんの身体がとても小さいことを気にかけていました。ある時、地元の病院で検査を受けたところ、心臓に疾患がある事が分かりました。その後、別の病院を経て、最後はサポート体制が整ったチェンマイ大学病院に移り、2015年9月17日に心臓手術を受けました。現在は回復に向かっているようです。

病室のベッドでカメラに向かってポーズをするタイくん

回復に向けて、タイくんもがんばりました

タイくんとその家族から、お礼のお手紙が届きました。

To. PH-Japan, Daiichi-Sankyo (Thailand) Ltd. and Chiang Mai University Hospital.
Our family would like to thank PHJ for a great project that helped us with spending less money and building more confidence and strength in ourselves. We would like PHJ to continue implementing this great project in the future and forever. Thank you very much
(From Tie’s Mother )
「私たちの家族の収入だけでは、とうてい手術を受けることはできませんでした。私たちを援助し、励ましてくださったことを深く感謝します。このプロジェクトがこの先も続くことを願っています。」 (タイの母)

タイくんからもかわいいお礼の手紙が届きました

新たな専門学校で第三期がスタート

2015年8月14日、青少年のHIV/ AIDSプロジェクトの3年目の式典が開催され、チェンマイ県保健局、高等専門学校関係者、ピアエデュケーターおよびPHJスタッフが参加。 72名が出席しました。新しい専門学校において第三期のプログラムがスタートしました。
既に支援プログラムが終了した第二期のピアエデュケーターと職員がその経験を享受し、第三期プログラムをスタートする生徒と学校職員には、とてもいいモデルとなりました。。ピアエデュケーターは意見交換や調査も行い、そこでの意見や成果は、青少年年のHIV/エイズ予防プロジェクトのカリキュラムや教材の開発にも役立てられています。

式典には保険局や政府関係者、教育関係者など幅広い層の人々が参加

ベースラインの調査を行う生徒たち

サブセンターの建築に温かいご支援

ミャンマーでの活動を展開するにあたり、急務の課題であったサブセンター(助産診療センター)の建築に、このたびNTTファイナンス株式会社様から支援をいただけることが決定しました。同社様には、創立20周年時(2005年)、PHJのインドネシア母子健康改善プロジェクトで地域保健・保育センターを寄贈により、現地の保健状況改善にご協力いただいた経緯があり、創立30周年である本年も社会貢献の一環として、サブセンター建築にご協力いただけることとなりました。
9/14(月)、NTTファイナンス株式会社様にて贈呈式を開催いただき、PHJ理事長小田、代表廣見らが出席。サブセンターの完成で確実に向上するミャンマーの母子保健サービスについてご説明をさせていただきました。サブセンターは、農村部のKANTAR(カンター)村に建築が決定。着工に向けて準備を進めています。

助産師訪問モニタリングを実施

保健センター助産師のモニタリングを実施しました。保健行政区内の11保健センターのうち、今月は3モデル施設を含む7施設でモニタリングを実施。各保健センターを訪問し、チェックリストを使用して助産師の母子保健サービス(妊婦健診)に関するスキルを評価した結果、一番低い成果率の村で70%、高い村は87%、8保健センターの平均は79%と高く、全体的にスキルが高いことがうかがえました。
また、6月に病院実習に参加した4名の助産師全員をモニタリングし、3名が平均点以上の結果。病院実習に参加した助産師の方が、参加しなかった助産師よりも必ずしも結果が良い訳ではないという意外な結果も出ました。元々の各助産師の知識・スキルや能力の違いにもよりますが、いずれにせよ病院実習に参加してすぐに結果の出るものではないため、助産師の知識やスキル改善を目指し、引き続きモニタリングを実施していきます。

妊婦の血圧を測る保健センター助産師

妊婦に対して問診を行う保健センター助産師


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