支援事例:横河商事株式会社 (1)

ベトナム 乳がん早期発見事業

横河商事株式会社はピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)を通じてベトナムで2009年から2015年まで保健・医療の教育支援を行いました。
2009-2010年ホーチミン市でのHIV/AIDS予防教育事業、
2010-2015年まではハノイ市とベトナム北部の女性の乳がん早期発見事業を支援しました。
乳がん早期発見事業の開始当初はベトナム赤十字傘下のNPO団体CASCDとともに2年間活動を行い、現在もCASCDでは本プロジェクトを独自で実践しています。
その後2013年1月より会員数1,400万人のベトナム・ウィメンズ・ユニオン(VWU)からの強い要請により、さらに広範囲な活動を3年間実施しました。

この活動により、自己触診研修を普及するトレーナーが123名育成されました。さらにそのトレーナーから自己触診法を教わった女性の数は17,222人(目標15,000人)と目標を大幅に上回る結果となりました。なお、自己触診により異常が見つかった131名は全員病院で精密検査を受け、そのうち23名が乳がんと診断され、治療を受けました。
自己触診研修が想像以上に普及した要因は、VWUの支部が自発的な活動を進めたことにあります。今後VWU独自プロジェクトの一つとして継続することが約束され、自立支援のPHJとしては理想的な形で事業を現地移管できました。
2016年1月にハノイで開催された「乳がん早期発見プロジェクト」の事業移管の式典は、ベトナムからVWUのグエン・ティ・タン・ホア代表、チャン・ティ・フン副代表ほか幹部職員が出席しました。日本からは横河商事様の横河惇社長、坂口均取締役、PHJのタイ事務所長ジラナン、本部の蓮見、塩田が出席しました。
式典で横河社長から「本活動のキーワードは、“草の根運動”であり、それを広く、深く、継続的に実施していただきたい」との言葉があり、それに対しVWUのタン代表から「まったく同感であり、その精神を大切にこれからの活動に取り組んで行きたい」との力強い表明がありました。
今後、プロジェクト継続に有力な手段となる“乳房サンプル”50セットが横河社長から活動地域6か所のVWU各支部代表に贈呈され大きな拍手が寄せられました。VWU・横河商事・PHJ 3者の友好の絆をより強固なものにしたことで、ベトナム/日本両国の親善と信頼向上にもつながることを願います。


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支援事例:横河商事株式会社

チャリティカレンダー(2006~2018)

2006年から横河商事株式会社様よりPHJのチャリティカレンダー募金に毎年ご協力いただき、社名入りのカレンダーをお取引先や従業員の方に使っていただいています。


 
 
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支援事例:味の素株式会社

インドネシア 栄養改善事業の支援(2010~2013)

ピープルズ・ホープ・ジャパンのインドネシアでの栄養改善事業(2010-2013年)は2006-2008年に引き続きAINプログラムに選ばれ、支援を受けながら活動を進めています。

【栄養教育の一環である栄養メニューコンテストの様子】

また2010年には栄養センターの建設も支援いただきました。
【建設直後の栄養センター】

【栄養センターの開所式】

AINとは(味の素「食と健康」国際協力ネットワーク):味の素株式会社が国連ミレニアム開発目標(MDGs)への貢献を視野に入れ、「食・栄養」分野とこれらに関連する「保健」分野の国際協力支援活動。開発途上国の人々の栄養改善を目的にNGO/NPO、大学などが実施する国際協力プロジェクトへの支援を行うプログラム。

支援事例:アステラス製薬株式会社

インドネシア 助産診療センターの建築(2009~2013)

2009年よりPHJインドネシアの支援地域内に地域保健センター(助産診療センター)3棟の建築をアステラス製薬株式会社より支援していただきました。
各助産診療センターはPHJの支援地域であるティルタヤサ自治区内のポンタンレゴン村(2009)、ススカン村(2010)、トゥンクラック村(2012)に建築され、すでに利用されています。助産師が常駐し、24時間体制で助産・医療・保健サービスが提供できるようになり、妊産婦検診、出産、出産後の健康管理が行われるようになりました。

各センターでの出産割合(2012年)

ポンタンレゴン村:70%
ススカン村:62%
トゥンクラック村:35%


(トゥンクラック村:2012)

(ススカン村:2010)

(ポンタンレゴン村:2009)

(トゥンクラック村センター内)

(トゥンクラック村センター内での母子保健教育)

支援事例:大塚製薬株式会社

ミャンマー 助産診療センターの寄贈(2016)

PHJは大塚製薬株式会社からミャンマーのネピドー地区タッコンタウンシップ内のアレージョン村に助産診療センターの建築を支援していただきました。
新しく建築された助産診療センターでは助産師が常駐し、出産時の分娩教育を行うほか、簡易な治療や妊産婦や村人への継続的な保健教育を行います。これにより、出産や育児に関しての理解が深まるとともに、より安定した母子健康のためのサポートが実現可能となります。
2016年6月24日、現地でミャンマー保健省・ネピドー地区・大塚製薬・PHJの関係者が参列して寄贈式が行われました。
▼大塚製薬株式会社 ニュースリリースホームページ
https://www.otsuka.co.jp/company/release/detail.php?id=3121&date=2016-06-27
▼大塚製薬株式会社 CSRページ
https://www.otsuka.co.jp/csr/health/health-center-myanmar/


完成した助産診療センター(赤いスカートの女性が助産師)

寄贈式の様子
(右:Nay Pyl Taw Council, Mr. H.E.U Tin Htut
左:大塚製薬株式会社業務管理部長 吉永芳博)

カンボジア 緊急時妊婦搬送用バイク車両の寄贈(2012~3 )

PHJは大塚製薬株式会社からカンボジアのコンポントム州バライ郡タノンチュム集合村に緊急時妊婦搬送用バイク車両を寄贈していただきました。2012年3月より車両2台で運用を開始しましたが、その後さらに車両数を増やし、2年間で上記保健行政区へ合計7台を寄贈していただきました。
タノンチュム集合村では、妊産婦が健診や分娩等の保健サービスを受ける際、村から保健センターまでのアクセスが課題となっています。分娩前後での緊急事態に交通の便がないため、医療機関への搬送が間に合わず、重篤な状態に陥る女性も少なくありません。そこで妊婦搬送用バイク車両を寄贈していただくことにより村レベルでの搬送サービスの導入ができ、女性たちが必要な時に村から保健センターへさらに病院への移動が可能になります。


村のお母さんたちによる新車両確認

お坊さんによる車両のお浄め

支援事例:キヤノン株式会社

カンボジア 母子保健改善事業(2008~2011)

キヤノンは、ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)が実施している「カンボジア母子保健改善事業」を支援しました。

PHJは1997年から活動している国際医療支援団体です。タイ、インドネシア、カンボジアでの活動の中、東南アジアで最も厳しい状況と言われるカンボジアでは母子保健状況の改善に向けて、人材育成を中心に母子保健プログラムと医療機器寄贈・教育支援などの活動を行っています。
2004年から3年間は「診療所母子保健サービス改善事業フェーズI」として、助産師教育、医療ネットワーク整備、村人の保健知識向上などの地域に根ざした地道な支援活動を行い、一定の成果をあげてきました。
そして、2008年から2011年はフェーズIIとして、衛生モニタリングや物品寄付・支援のほか、子どもたちと母親を対象にした栄養給食・教育活動、助産師トレーニングなど、母子保健サービスを改善するための十分な知識とスキルを身に付けていただくための活動を行い、キヤノンは、このプログラムを支援しました。


保健ボランティアのためのワークショップ

子どもたちへの保健教育

支援事例:セントラル硝子株式会社

タイ 小児先天性心臓病手術(2006~2016)

セントラル硝子はピープルズ・ホープ・ジャパンを通して、チェンマイ県を中心としたタイの北部で小児先天性心臓病手術プロジェクトを支援しています。このプロジェクトの目的は手術や検査を必要とする貧しい家庭の子供を支援すること、心臓病手術に関わる医師、看護師等の教育です。また、過去に手術を受けた子供の家庭訪問も定期的に行い、健康状態をチェックしています。当社は2006年より継続してこのプロジェクトに寄付しています。PHJのタイ事業が現地に移管された2016年10月までに、97名の患者が手術を受けることができました。下の写真は2011年に手術を受けた子供の写真と感謝の手紙です。


2011年12月に手術を受けたヌタパットくん(2歳 男)

支援事例:第一三共株式会社

タイ HIV/AIDS予防教育(2010.4~2011.3)

第一三共株式会社は、ピープルズ・ホープ・ジャパンを通じて、タイ チェンマイ県で若者を対象に展開されている HIV/AIDS予防教育を支援しています。
ピア教育(*)を実施している大学のひとつ、私立パヤップ大学の学生の交流の場「学生コーナー」にパソコン、デジカメなどを寄贈し、有効に利用されています。またパヤップ大学生などを対象にしたピアリーダー養成教育をはじめ、大学新入生から地域の中学生まで多くの若者(2010年4月~12月で延べ2030名)を対象にピアリーダーがHIV/AIDS 予防教育を相次いで実施しています。今後ともピアリーダーの育成と、彼等によるピア教育活動を展開することにより、タイ若者のHIV/AIDS 予防教育の成果を高めてまいります。
(*)ピア教育: ピア(peer)とは「仲間」を意味し、同世代の間でメッセージを伝えていく教育法のことを指します。HIV/AIDSや恋愛、対人関係について話す時は、同年代の方がオープンに話しやすいという観点から生み出された教育法です。

支援事例:武田薬品工業株式会社

タイ 子宮頸がん予防プロジェクト(2005~2010)

武田薬品工業株式会社は2005年度からタイにおけるPHJの「子宮頸がん予防プロジェクト」を継続支援しており、2007年度には新地域への展開のため300万円の資金提供を行いました。このプロジェクトは、タイ保健省の要請を受けて2001年度から始めたもので、当初3年間は日本政府のNGO補助金を得て実施、その後タケダが支援をはじめ、6年間で対象女性135,000人のうち50%以上の検診を実現しました。地域の保健関係者、看護師などの知識向上、検査体制の強化にも取り組み、その成果は高く評価されています。

支援事例:西川計測株式会社

インドネシア 深井戸プロジェクトの支援(2008-2010)

西川計測(株)は創業75周年記念事業として、インドネシア、バンタン州セラン県において、ピープルズ・ホープ・ジャパンが行っている地域保健医療強化事業を支援しました。事業の目的である妊産婦・乳幼児の高い死亡率および栄養不足の改善には、「きれいな水、安心な水」の確保が不可欠です。「水問題の改善なくして成功なし」とのPHJの考えに賛同し、水問題改善モデルケースとしてチャレナン診療所の医療用水の確保を支援しました。
水源としては河川の表層水は使用に耐えないので、電動ポンプによる「深井戸」こそ、最も費用対効果が高いと判断。深井戸の実現にあたっては水質・地質に適合した信頼性の高い資機材と、電力に余裕がないためソーラーパネルの採用も必要でした。
そして2008年1月はじめに掘削を開始し、深度約90mのところで待望の水がでました。配管と環境整備を行った後、水質検査で安全確認と、井戸利用管理者に管理・衛生教育を実施し、運用をスタート。「きれいな水、安心な水」の確保に成功しました。それから2年たった現在でも深井戸の運用は安定しています。診療所では、夜間の出産介助時に安全な水が確保できたので非常にありがたいとの感謝の言葉がでています。地域住民もきらきら光るきれいな水を手にし、笑顔がこぼれています。
西川計測では、2009年から2010年にかけて同地域のポンタンレゴン村保健センターの井戸掘削も支援しました。


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