災害概要
台湾大地震は、1999年9月21日の台湾時間1時47分に、台湾中部の南投県集集鎮を震源とするマグニチュード7.6(台湾の資料は7.3)の地震が発生。この地震により、建物約3万棟が倒壊し、死者・行方不明者は4800人を超えた。
支援概要
•支援金:2,015,710円
•支援活動:埔里村の仮設住宅建設、台中学校再建ほか(日本のNPO神戸元気村、台湾横河有限公司協調支援)
台湾大地震は、1999年9月21日の台湾時間1時47分に、台湾中部の南投県集集鎮を震源とするマグニチュード7.6(台湾の資料は7.3)の地震が発生。この地震により、建物約3万棟が倒壊し、死者・行方不明者は4800人を超えた。
•支援金:2,015,710円
•支援活動:埔里村の仮設住宅建設、台中学校再建ほか(日本のNPO神戸元気村、台湾横河有限公司協調支援)
1999年8月17日午前3時2分、トルコ北西部(イスタンブルから東へ約110キロ)においてマグニチュード7.4の地震が発生した。この地震により、死者17,262人、負傷者43,953人という大きな災害を被った(99年11月16日トルコ首相府緊急対策本部発表)。
•支援金:2,771,058円
•支援活動:リハビリセンターの建設(Project HOPE本部との協調支援)
1998年7月7日18時40分頃、マグニチュード7.0の地震がパプアニューギニア北西部海岸シサノラグーン沖35キロ付近で発生した。地震から数分後から10分後にかけて、高さ5mから最大で15mの大津波が3波にわたり、沿岸部を襲った。
国際赤十字が発表した被害状況は以下の通り。
•死者:2182名
•重軽傷:473名
•被災生存者:9199名
現地で医療支援を求めるマラリア、結核、貧血、栄養不良の患者たちは、山岳地から1日かけてカヌーや裸足で灼熱の道路を何キロも歩いてやってくる。飲料水の設備がないため、川の水を飲む人が多く、腹痛や下痢を起こす人が多い。薬剤は注文しても入荷せず、わずかな液剤と塗布剤が得られる程度の衣料設備状況である。特に、抗生物質や肺結核治療薬剤が足りないのが問題となっている。また、冷蔵庫が一台しかないため、保管にも苦慮している。
アイタペ病院支援
病院施設設備支援:医療機材の調達、及び、現地での調整、技術指導を行いました。
病院水道回収事業:「井戸を深くする、ポンプ・給水塔の建て替え、浄水フィルター新設」を重点的に行い、これにより、夏季の干ばつにも枯れず新鮮な水を供給します。これで、清潔な手術ができ、下痢や腹痛の患者さんが大幅に減ります。ご協力に厚く御礼申し上げます。
超音波診断装置寄贈
1998年の緊急災害支援以来の現地協力者でウエワク市の開業医ライフ先生に超音波診断装置と顕微鏡を寄贈し、現地指導を行いました。先生は超音波診断装置がないために妊婦さんの危険信号などを認識できず困っていました。指導は診療放射線技師で超音波診断技術指導者の高尾達也さん(福岡県在住)の無償援助によるものです。
ピープルズ・ホープ・ジャパンのインドネシアでの栄養改善事業(2010-2013年)は2006-2008年に引き続きAINプログラムに選ばれ、支援を受けながら活動を進めています。
AINとは(味の素「食と健康」国際協力ネットワーク):味の素株式会社が国連ミレニアム開発目標(MDGs)への貢献を視野に入れ、「食・栄養」分野とこれらに関連する「保健」分野の国際協力支援活動。開発途上国の人々の栄養改善を目的にNGO/NPO、大学などが実施する国際協力プロジェクトへの支援を行うプログラム。
2009年よりPHJインドネシアの支援地域内に地域保健センター(助産診療センター)3棟の建築をアステラス製薬株式会社より支援していただきました。
各助産診療センターはPHJの支援地域であるティルタヤサ自治区内のポンタンレゴン村(2009)、ススカン村(2010)、トゥンクラック村(2012)に建築され、すでに利用されています。助産師が常駐し、24時間体制で助産・医療・保健サービスが提供できるようになり、妊産婦検診、出産、出産後の健康管理が行われるようになりました。
ポンタンレゴン村:70%
ススカン村:62%
トゥンクラック村:35%
キヤノンは、ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)が実施している「カンボジア母子保健改善事業」を支援しました。
PHJは1997年から活動している国際医療支援団体です。タイ、インドネシア、カンボジアでの活動の中、東南アジアで最も厳しい状況と言われるカンボジアでは母子保健状況の改善に向けて、人材育成を中心に母子保健プログラムと医療機器寄贈・教育支援などの活動を行っています。
2004年から3年間は「診療所母子保健サービス改善事業フェーズI」として、助産師教育、医療ネットワーク整備、村人の保健知識向上などの地域に根ざした地道な支援活動を行い、一定の成果をあげてきました。
そして、2008年から2011年はフェーズIIとして、衛生モニタリングや物品寄付・支援のほか、子どもたちと母親を対象にした栄養給食・教育活動、助産師トレーニングなど、母子保健サービスを改善するための十分な知識とスキルを身に付けていただくための活動を行い、キヤノンは、このプログラムを支援しました。
セントラル硝子はピープルズ・ホープ・ジャパンを通して、チェンマイ県を中心としたタイの北部で小児先天性心臓病手術プロジェクトを支援しています。このプロジェクトの目的は手術や検査を必要とする貧しい家庭の子供を支援すること、心臓病手術に関わる医師、看護師等の教育です。また、過去に手術を受けた子供の家庭訪問も定期的に行い、健康状態をチェックしています。当社は2006年より継続してこのプロジェクトに寄付しています。PHJのタイ事業が現地に移管された2016年10月までに、97名の患者が手術を受けることができました。下の写真は2011年に手術を受けた子供の写真と感謝の手紙です。
第一三共株式会社は、ピープルズ・ホープ・ジャパンを通じて、タイ チェンマイ県で若者を対象に展開されている HIV/AIDS予防教育を支援しています。
ピア教育(*)を実施している大学のひとつ、私立パヤップ大学の学生の交流の場「学生コーナー」にパソコン、デジカメなどを寄贈し、有効に利用されています。またパヤップ大学生などを対象にしたピアリーダー養成教育をはじめ、大学新入生から地域の中学生まで多くの若者(2010年4月~12月で延べ2030名)を対象にピアリーダーがHIV/AIDS 予防教育を相次いで実施しています。今後ともピアリーダーの育成と、彼等によるピア教育活動を展開することにより、タイ若者のHIV/AIDS 予防教育の成果を高めてまいります。
(*)ピア教育: ピア(peer)とは「仲間」を意味し、同世代の間でメッセージを伝えていく教育法のことを指します。HIV/AIDSや恋愛、対人関係について話す時は、同年代の方がオープンに話しやすいという観点から生み出された教育法です。
西川計測(株)は創業75周年記念事業として、インドネシア、バンタン州セラン県において、ピープルズ・ホープ・ジャパンが行っている地域保健医療強化事業を支援しました。事業の目的である妊産婦・乳幼児の高い死亡率および栄養不足の改善には、「きれいな水、安心な水」の確保が不可欠です。「水問題の改善なくして成功なし」とのPHJの考えに賛同し、水問題改善モデルケースとしてチャレナン診療所の医療用水の確保を支援しました。
水源としては河川の表層水は使用に耐えないので、電動ポンプによる「深井戸」こそ、最も費用対効果が高いと判断。深井戸の実現にあたっては水質・地質に適合した信頼性の高い資機材と、電力に余裕がないためソーラーパネルの採用も必要でした。
そして2008年1月はじめに掘削を開始し、深度約90mのところで待望の水がでました。配管と環境整備を行った後、水質検査で安全確認と、井戸利用管理者に管理・衛生教育を実施し、運用をスタート。「きれいな水、安心な水」の確保に成功しました。それから2年たった現在でも深井戸の運用は安定しています。診療所では、夜間の出産介助時に安全な水が確保できたので非常にありがたいとの感謝の言葉がでています。地域住民もきらきら光るきれいな水を手にし、笑顔がこぼれています。
西川計測では、2009年から2010年にかけて同地域のポンタンレゴン村保健センターの井戸掘削も支援しました。