【PHJメルマガ・9月】ミャンマー母子保健教育終了/埼大カンボジア訪問

━━━━━━━━━━━ 2017年9月29日
アジアの母と子をささえる 国際保健医療支援団体
ピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)
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こんにちは。
PHJ南部です。
 
すっきりとした秋晴れの日、
気持ちがいいですね。
 
9月24日は井之頭公園で行われた
三鷹国際交流フェスティバルに出展しました。
毎年恒例のチャリティカレンダーを披露しましたが、
来年のカレンダーは
干支の動物をテーマにしているため、
子供向けに自分の干支の動物の絵を描いてみる
というワークショップも行いました。
 
始める前は絵を描いてくれる子が集まるか
心配でしたが、声をかけるとすぐに描きたい!
という子が現れ、
4から7歳くらいのお子さんが
ヘビやウサギや牛といった動物を
一生懸命描いてくれました。
 
カンボジアやミャンマーでは
子供達が学校でも絵画の授業はないため、
絵を描いてもらうというのが至難の業です。
日本のように子供達がすっと絵が
描けるようになるにはその環境づくり
をこつこついなければなりません。
PHJの健康支援と似ているなあ、と感じます。
 
そんな背景も頭の片隅においていただきながら
2018年のPHJのチャリティカレンダーを
ぜひご覧ください。
http://www.ph-japan.org/support_calender
 
カンボジア、ミャンマー、そして日本の
子供たちの描いた動物に出会えます。
 
 
それでは今月の内容はこちらです
——————CONTENTS———————
 
【1】PHJ海外活動レポート
カンボジア 埼玉大学スタディツアー報告
ミャンマー 2村で最後の母子保健教育
 
【2】PHJ国内活動レポート
ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会 名知代表の訪問
 
【3】いま募っています!・・・・ミャンマー助産師教育、
カンボジア安全なお産応援、
ファッションチャリティキャンペーン
【4】いろいろな形で支援できます。
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【1】海外事務所活動レポート
 
《 カンボジア 》
【2017埼玉大学スタツアREPORT2】事前学習 調査計画 発表
http://blog.livedoor.jp/ph_japan/archives/52247106.html
 
【2017埼玉大学スタツアREPORT3】スタディツアー本番!報告
http://blog.livedoor.jp/ph_japan/archives/52248391.html
 
《 ミャンマー 》
2村で最後の保健教育
http://www.ph-japan.org/program_myanmar_maternal_42
 
 
【2】PHJ国内活動レポート
ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会 名知代表の訪問
http://blog.livedoor.jp/ph_japan/archives/52248274.html
 
 
【3】まだまだ募っています!
★一人で3000人以上の健康をみる助産師をサポート
ミャンマー助産師教育支援>>
http://www.ph-japan.org/support_myanmar
 
★身近な医療施設での安全なお産の推進に
カンボジア安全なお産応援>>
http://www.ph-japan.org/support_cambodia_osan
 
★海外ファッション通販サイト「waja」でPHJを支援
【ファッションチャリティプロジェクト】
http://www.waja.co.jp/fcp/npo/activity/8.html
 
FCP 3周年記念「39(サンキュー)!寄付」キャンペーン
期間中の寄付1回につき、FCPから【サンキュー(390円)】を寄付します。
<キャンペーン期間>9月13日(水)~10月11日(水) 寄付アイテム必着
※ 390円寄付は株式会社wajaからの寄付になるため、寄附金控除の対象外です。
あらかじめご了承ください。
 
【4】いろいろな形で支援できます。
★★自動販売機でPHJに寄付ができます。
ドリンクを買うだけで、PHJに支援ができる。
そんな自動販売機をオフィス内などに設置して社会貢献してみませんか?
すでに設置いただいている企業・団体様は50社以上!
設置をはじめメンテナンスはすべてサントリービバレッジサービスが行います。
http://www.ph-japan.org/corporate_sponsor_vendingmachine
 
★★gooddoのワンクリックでご支援を!
NPOやNGO団体に、無料で支援を贈ることができるgooddo。
1日1回、「応援する」のワンクリックで、PHJに支援をしていただくことができます。
お仕事や家事の合間のわずかな時間に、gooddoからPHJへの応援をお待ちし て
います。!
http://gooddo.jp/gd/group/peopleshopejp/?from=fbn0
 
★★Tポイントカードやクレジットカードで寄付〈yahoo!ネット募金〉
yahoo!ネット募金でPHJに支援することができるようになりました。
Tポイントカードのポイントを寄付することもできます!
http://donation.yahoo.co.jp/detail/5011001/
 
 
 
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
 
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発行者:ピープルズ・ホープ・ジャパン
国際保健医療支援団体 認定NPO法人第1号
代表 廣見 公正
広報 南部 道子
〒180-8750 東京都武蔵野市中町 2-9-32
Tel: 0422-52-5507  Fax: 0422-52-7035
e-mail:info@ph-japan.org
URL: http://www.ph-japan.org
Copyrightピープルズ・ホープ・ジャパン
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グローバルヘルス合同大会2017でポスター発表

11月24日~26日に東京大学本郷キャンパス内で開催されたグローバルヘルス合同大会2017にミャンマー事務所の志田が参加しました。
本大会ではPHJミャンマーの活動の一部である助産師の妊婦健診スキルチェックの結果についてポスター発表を行いました。

プロジェクトの活動地のタッコン郡の助産師が妊婦健診実施時に必要とされる技術は妊婦からの問診聴取であり、これは、妊娠中や分娩中にどういう合併症が起きる可能性があるか、助産師がきちんとアセスメントできていない結果から生じるものだと考えられること、今後はリスク・アセスメント能力の強化や、ハイリスク妊産婦の早期発見、管理の教育を継続的に行うことや、定期的なモニタリングの体制を確立できるように関わっていくことを発表しました。
20名ほどの方が集まって聞いてくださり、発表後は調査の方法について質問していただくなど、発表内容について関心を持っていただきました。

国際保健に関わる学会で発表することによって、PHJの認知度が高まり、多くの方々に活動が知られる機会になることを願っています。

「困ったときどうする?」母子保健ボランティア会議

母子保健ボランティアが各保健センターで活動状況の確認と月ごとのレポート作成と記載内容の確認をしたあと、助産師を交えて対応が難しかったケースや妊産婦の反応について話合いをしました。

たとえば
・妊娠中に必要な鉄剤の服用を止めてしまう
・陣痛開始前に保健センターに行き一度自宅に戻った数日後、破水兆候に気づかずにそのまま自宅待機を続けようとしていた
・5人以上の出産歴と高齢というリスクがありながらも交通手段と金銭的問題から伝統的産婆を呼び自宅出産した

などが事例として話し合われました。
これに対し、助産師がどのように対処すべきかをアドバイスしたり、お互いに解決策を話し合いました。現場で発生した課題をクリアにして次の活動に活かす流れができているようです。

【12月1日(金)】ヨガで国際協力。アジアの母と子の健康のために。  

【チャリティママヨガ】

※女性ならどなたでも参加いただけます。

ジョイマキさんによるヨガクラス

国際協力NGOピープルズ・ホープ・ジャパン(PHJ)が、武蔵野市でヨガクラスを開催します。参加費の一部(経費をのぞく半額)をPHJの寄付にあてることで、ヨガで自らの健康を促進しながら、東南アジアの母子の健康を支援できます。
講師には産前産後のヨガで人気のジョイ・マキさんをお招きし、【骨盤調整】と【子宮力を高める】ヨガを楽しんでいただきます。
その後、リラックスしながら、PHJミャンマー事務所駐在員の志田より、ミャンマーのお産や現地での安全なお産に向けての取り組みについてのお話をいたします。
対象:
女性でしたらどなたでもご参加いただけます。※産後は4ヶ月~(お子さまと一緒でも参加可:はいはい以降のお子様は保育スタッフがつきます)※妊婦さんは15週目~予定日まで。(医師に口頭で結構ですので、運動の承諾をいただいてからお越しください。)
日時:
2017年12月1日(金曜日)10時~11時45分 (10時~11時20分ヨガ 11時20分~40分お話) 当日は10分前までにお越しください。
参加費:
2,000円(経費除いた半額がPHJへの寄付になります)当日のお支払いになります
場所
武蔵野プレイス B2階 パフォーマンススタジオ (JR中央線武蔵境駅南口 徒歩1分)
持ち物:
おとな用>ヨガマット(またはバスタオル)、動きやすい服装、汗拭きタオル、飲み物など
お子さま用>いつものおでかけセット
定員:
12組から15組 (お子様の人数にあわせて前後します。)
お申込み:
ピープルズ・ホープ・ジャパンの(info@ph-japan.org)までメールにて、件名を「ヨガ121」、本文に「お名前、当日連絡のつきやすいお電話番号、お子さまの年齢」をお知らせください。*携帯電話からお申込の方は、PCからのEメールを受信出来るように、メール設定の変更をお願い致します。
問い合わせ:
ピープルズ・ホープ・ジャパン 0422-52-5507(平日10:00~17:00 水除く) 担当:南部まで info@ph-japan.orgでも問い合わせできます。
※キャンセルの場合は遅くともイベント前日16時までにお知らせください。
※講師の都合や天候などにより、クラスをお休みさせていただくこともあります。どうぞご了承ください。
会場 武蔵野プレイス パフォーマンススタジオ

ヨガ講師■ジョイ・マキさん
産前産後ヨガ講師、チャイルドセラピスト(親子心理セラピスト)、女性性開花セラピスト。
身体と心を繋ぎ、その人が本当の自分を思い出すヨガやセッション、本来の自分を思い出すハワイツアーを主催。つねに満席のヨガ教室で多くの女性のケアに携わる。ジョイ・マキさんURL 『いのちの樹』主催≫ https://ameblo.jp/inochigayorokobu/
 
 
PHJミャンマー事務所駐在員■志田保子
助産師、看護師として6年間の病院勤務を経て、2009年、青年海外協力隊でバングラデシュに2年間滞在する。2016年10月にPHJへ入職。2017年5月よりミャンマー駐在、プログラムマネージャー。

助産師育成・強化の様子

【助産師連携会議】
9月末の二日間にわたり、ストゥントロン保健行政区の保健センター勤務の助産師を対象に助産師連携会議を開催しました。
会議の中では保健センターでの搬送事例の共有が行われ、また保健行政区母子保健担当者が問題事例に関する改善方法の提示をしていました。

その後産後検診・新生児健診に関する講義と実技演習が行われました。
記録の取り方や新生児の観察方法などについて確認を交えながら参加者が真剣に講義に耳を傾け、演習を行う様子が見られました。

【准助産師スキルモニタリング】
保健センターで働く准助産師対象に能力強化トレーニングを行い(トレーニング実施の様子はこちら)、その後も准助産師のスキルを定期的にモニタリングしています。9月に3保健センターにて5名の准助産師を対象にモニタリングを行いました。
准助産師のスキルは高水準に保たれており、健診時の対応や観察も注意深く行っている様子が確認され、継続的なモニタリングにより良好な状態が保たれています。

新期プロジェクトに関する説明会の開催

PHJミャンマーでは2015年から3ヶ年計画でタッコン郡(人口約21万人)を対象に母子保健改善事業を行ってきましたが、2017年8月を以て終了となりました。
(プロジェクトの内容はこちらを参照)
10 月中旬の新期プロジェクト開始にあたり、9月末に説明会をタッコン郡保健局にて行いました。
参加者はタッコン郡保健局の責任者である院長始め、プロジェクト対象地の助産師などの医療スタッフが集まりました。

会議では、プロジェクトの内容やプロジェクトの目指すゴール、実際の活動や活動の担当者、プロジェクトが活動地にもたらすメリットについての説明を行いました。

タッコン郡院長からは、「PHJはタッコン郡の健康状況を改善するために、継続的に支援してくれている。私たちが忙しい時でも、結束し今日のように活動を成し遂げるべきである」と前向きな発言がありました。

彼らの協力なくしてはプロジェクトのゴールである母子の健康状態の改善は達成できません。プロジェクトが終了した後も彼らの力で継続して行っていけるように、政府の職員や地域のコミュニティーの人々と一緒に新しいプロジェクトを行っていきたいと思います。

【新期プロジェクトの概要】
2014 年8 月から実施したタッコン郡での活動の成果と課題を元に、2017 年10 月より「農村地域の母子保健サービス改善事業」を実施します。これまでの活動で現地カウンターパートとの信頼関係構築やハード・ソフトの両面からニーズに応じた支援ができた一方で、教育支援の対象範囲が広くアプローチが困難だった部分がありました。そこで対象エリアをタッコン郡内のミャウッミェイ地域保健センター管轄エリアに絞り、妊産婦(推定)565 名/ 年と乳児、助産師7 名、補助助産師6 名、母子保健推進員約130 名を対象とした活動を実施する予定です。

保健センターで出産したお母さんの声

保健センターでの健診や出産を啓蒙するキャンペーン行っており、保健センターでの妊婦健診や出産、産後検診をした女性に奨励グッズを提供しています。実際に保健センターで出産した2人のお母さんの声をご紹介します。

Srey Ounさん(26歳)
「すでに子どもが2人いて、3人目を8月18日にオームルー保健センターで産みました。同じ村に伝統的産婆もいますが、すでに高齢で、毎日寺に通って修行しているため、分娩介助はしていません。また、出産で不測の事態にあった時、伝統的産婆は対応できないと思い保健センターで産むことにしました。また今はギフトセットがもらえることも魅力でした。
分娩前には、助産師はきちんと血圧を測ったり、器具を使って体調を調べてくれましたし、産後もきちんとケアしてくれました。妊娠中の食事や、休息をとること、重い荷物を持たないことなどいろいろなアドバイスをくれました。産後に具合が悪くなったらすぐに保健センターに来るように言ってくれて、助産師は非常に頼りになると思いました。
保健センターは清潔で、サービスも安いです。産後に鉄剤をくれました。助産師さんもいい人たちなので、今後も保健センターで産みたいと思いました。」

Lang Dinさん(36歳)
「私は子どもが4人いて、9月10日に7年ぶりに5人目の子供となる赤ちゃんを産みました。4人の子どもは全員自宅で産みましたが、今回はオームルー保健センターで産みました。
村は保健センターから12キロ離れていますが、病院などの他の施設はもっと遠く、保健センターが一番近くて衛生的で安全な分娩サービスを提供しているところです。また、プライベートクリニックよりも安く分娩サービスを受けることができます。今では伝統的産婆よりも助産師を信頼しています。また、保健センターではサービスを受けるとギフトセットをもらえるため保健センターを選びました。」
 
保健センターで出産した理由が、2人とも万一の際にきちんと対応できるため、ということを言っていて、きちんと保健教育で伝えていることが認識されていることがわかりました。奨励グッズは一つのきっかけにすぎませんが、ここなら安心・安全だとお母さんに気づきを与えられる良い機会だと思います。
この奨励グッズキャンペーンを通してカンボジアの安全なお産を応援してください。関心のある方はこちらへ。


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