2020年8月号:カンボジア:産後ケア室の完成/ミャンマー:コロナ禍での母子保健推進員の役割

ご支援者の皆様

PHJ広報の南部です。
いつもご支援ありがとうございます。

今月から神谷新代表就任いたしました。
前任の佐野廣二が健康上の理由で退職したため、新たに神谷副代表が代表に就任しました。
どうぞよろしくお願いします。

さて、先日はPHJの理事会が開催されました。
今回は設立以来初めて理事会をオンラインで開催することとなりました。

やむを得ない状況でのオンライン会議でしたが
カンボジアの保健センターに産後ケア室の完成直後だったことから
カンボジア駐在の石山所長代行と現地のスタッフ、そして保健センタースタッフまでが
オンラインで参加し、これまでになく臨場感あふれる報告となりました。

新型コロナウイルスの拡大で
国内外で自由に行き来ができないことにより
大きなダメージでもある一方で
新しい可能性も開けるのでは
ないかと思います。

それでは、現地の活動の状況をお知らせいたします。
【PHJ活動レポート】

●カンボジア事業
産後の母子が48時間休み、ケアを受けられる産後ケア室が完成しました。
https://www.ph-japan.org/program_cambodia_maternal_96

\PHJカンボジア事務所の石山所長代行からのメッセージ/

「2月から始まったこの産後ケア室の建設工事は、コロナの影響もありながらも、無事に今年の7月14日に完了しました。
皆さまの影からの支援あってこそです。どうもありがとうございました。

これからクボッタゴン保健センターでは、産後ケア室にて、緊急時の適切かつ迅速な対応をしていくことができるでしょう。
小さな前進かもしれませんが、子どもとお母さんがより健康に暮らせる社会づくりに貢献ができると思います。

どんな環境に生まれても人には健康で幸せになる権利があるということ、
それを今の世界で実現可能であるということを証明するために、今後も活動を続けてまいりますので、
これからも皆さまのご支援、どうぞよろしくお願いします。」

●ミャンマー事業
コロナ禍だからこそ重要な母子保健推進員という役割
https://www.ph-japan.org/program_myanmar_maternal_76

【身近なことから支援に参加できます!】
○読まなくなった本やDVD、CDがPHJの寄付になります
「古本チャリティ募金」
https://www.ph-japan.org/support_hon

○寄付型ウォーターサーバー登場!
自動販売機だけでなく、ウォーターサーバーも
飲むだけで寄付ができるようになりました。
オフィス内などに設置して社会貢献してみませんか?
http://www.ph-japan.org/corporate_sponsor_vendingmachine

○Tポイントカードやクレジットカードで寄付
yahoo!ネット募金でPHJに支援することができるようになりました。
Tポイントカードのポイントを寄付することもできます
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5011001/

○断捨離で支援!ショッピングで支援!
使わなくなったバックや服を寄付して、ショッピングをして、
PHJを支援することができるようになりました。

海外ファッション通販サイト「waja」の
【ファッションチャリティプロジェクト】
http://www.waja.co.jp/fcp/npo/activity/8.html

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栄養研修の開催

医療人材の栄養に関する知識を高めるため研修を行いました。

保健省スタッフがファシリテーターとして、カンボジアの子どもの栄養状態、栄養不良の定義、SAMの定義・ケアの仕方、子どもの身体測定の仕方、簡易的に栄養失調をみる上腕周囲径(MUAC)を計る方法、地域の栄養状態の調査手法、フォローアップ方法などの講義を行いました。
受講者は保健センタースタッフ(ストゥントロン保健行政区管轄の全12HC)、保健行政区スタッフ、州保健局スタッフ、地方病院スタッフでした。

研修の2日目には、実際に村でMUAC測定したところ、中度急性栄養不良の子どもが多数確認されました。今後は母子保健ボランティアの栄養の啓発活動の研修を行い、住民への栄養に関する知識向上を目指します。

研修の事前テストは8点(平均)と低かったが、事後テストは83点(平均)と知識向上が見られました。

事業完了後も地域での活動継続を目指して

PHJは、地域保健を支える補助助産師と助産師の会議の開催をサポートしています。
今回は、これまでの事業3年間でそれぞれの管轄地域の母子保健指標がどのように変化してきたかを振り返り、事業完了後の活動継続方法について話し合いました。
会議には、助産師や補助助産師の他、タッコン郡保健局スタッフや地域保健センタースタッフも参加し、地域医療を担う医療スタッフたちがそれぞれの立場から意見を交わし、具体的な活動継続計画を話し合いました。

母子保健指標の推移を共有
:ミャウッメイ地域保健センター

さらに、タッコン郡保健局スタッフや地域保健センタースタッフよりCOVID-19関連の正しい情報が伝えられ、手洗い等の感染予防行動の喚起があらためてなされました。
感染予防のための布マスクの使用方法や衛生管理方法も、動画やデモンストレーションを通して指導されました。

布マスクの洗浄方法をデモンストレーションする補助助産師:
ミャウッメイ地域保健センター

これまでの会議の継続が補助助産師と助産師の関係性の強化へつながり、助産師と補助助産師が村における保健活動を協働で実施する体制ができています。


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