2020年7月号 PHJ代表交代のお知らせ/カンボジア:個人の支援者からのマスク/ミャンマー:タッコン郡内の全助産師を対象にスキルの振り返り

ご支援者の皆様

PHJ広報の南部です。
いつもご支援ありがとうございます。

このたびPHJ代表交代のお知らせをいたします。

PHJ代表の佐野廣二は健康上の理由で、7月末に退任となりました。
2020年8月1日付で神谷洋平が代表に就任いたします。
新代表への皆様のご協力とご支援をよろしくお願いいたします。

さて、新型コロナウイルスが世界で拡大するなか、
ご支援者の方からマスクをカンボジアやミャンマーに寄贈したいという
ありがたい申し出があり、
先日カンボジアに無事届けることができました。
(ミャンマーにも送っておりますが、物品の移送にも現在制限がかかっており
現地への到着がおくれております。)
詳細は下記のレポートをご覧ください。

このほかにも未使用のマスクを役立ててほしい
といったお申し出もあったりと
マスクを順次現地へ送っています。
日本でも感染が拡大し緊張が高まる中で、
医療環境の厳しい国を支援したいという
気持ちを行動に移してくださることは
本当にありがたく、とても励まされます。
この場を借りて御礼を申し上げます。

それでは、現地の活動の状況をお知らせいたします。
【PHJ活動レポート】

●カンボジア事業
個人の支援者の方より寄贈いただいたマスクがカンボジアに届きました。
https://www.ph-japan.org/program_cambodia_maternal_95

●ミャンマー事業
タッコン郡内の全助産師を対象にスキルの振り返り
https://www.ph-japan.org/program_myanmar_maternal_75

【身近なことから支援に参加できます!】
○読まなくなった本やDVD、CDがPHJの寄付になります
「古本チャリティ募金」
https://www.ph-japan.org/support_hon

○寄付型ウォーターサーバー登場!
自動販売機だけでなく、ウォーターサーバーも
飲むだけで寄付ができるようになりました。
オフィス内などに設置して社会貢献してみませんか?
http://www.ph-japan.org/corporate_sponsor_vendingmachine

○Tポイントカードやクレジットカードで寄付
yahoo!ネット募金でPHJに支援することができるようになりました。
Tポイントカードのポイントを寄付することもできます
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5011001/

○断捨離で支援!ショッピングで支援!
使わなくなったバックや服を寄付して、ショッピングをして、
PHJを支援することができるようになりました。

海外ファッション通販サイト「waja」の
【ファッションチャリティプロジェクト】
http://www.waja.co.jp/fcp/npo/activity/8.html

_____________________________________________

最後まで読んでいただきありがとうございます。
お問い合わせやご感想など mailto:info@ph-japan.org までお寄せください。

メール配信対象
本メールマガジンは、メールマガジン登録の手続きをしてくださった方々やPHJを
支援してくださっている方々、PHJの運営委員の方々にお送りしています。

◆メール配信解除
メールニュースの配信停止をご希望の方は、以下のページにてお手続きを
お願いいたします。
≫ http://www.ph-japan.org/about_mailmagazine

∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴

発行者:特定非営利活動法人ピープルズ・ホープ・ジャパン
副代表 神谷 洋平
広報 南部 道子
〒180-8750 東京都武蔵野市中町 2-9-32
Tel: 0422-52-5507  Fax: 0422-52-7035

メール:info@ph-japan.org
https://www.ph-japan.org
Copyrightピープルズ・ホープ・ジャパン

∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴

クポッタゴン保健センター産後ケア室の完成式典を開催しました

産後ケア室

クポッタゴン保健センターに産後ケア室ができました。
これまで保健センターで出産した女性は、出産後すぐに新生児とともに自宅へ帰らなければなりませんでした。
産後ケア室ができたことで産後検診と新生児健診を受ける母子が保健センターに48時間まで滞在できるようになりました。

クポッタゴン保健センター

この産後ケア室は日本NGO連携無償資金協力の支援により建築され、完成式典が開催されました。
式典には、コンポンチャム州からキムスオ・ピーロン州保健局長、日本国大使館から前川二等書記官が出席して祝辞を述べ、州政府関係者、地域住民約30人が参列しました。

式典の様子

式典の前には現地の状況を理解いただくため、出産後間もない女性のいる家庭の訪問や保健センターの見学いただきました。

産後の女性の自宅訪問
保健センターの見学

なお、産後ケア室の建築進行を務めたPHJカンボジア事務所の石山所長代行よりメッセージです。
「2月から始まったこの産後ケア室の建設工事は、コロナの影響もありながらも、無事に今年の7月14日に完了しました。皆さまの影からの支援あってこそです。どうもありがとうございました。

これからクボッタゴン保健センターでは、産後ケア室にて、緊急時の適切かつ迅速な対応をしていくことができるでしょう。小さな前進かもしれませんが、子どもとお母さんがより健康に暮らせる社会づくりに貢献ができると思います。

どんな環境に生まれても人には健康で幸せになる権利があるということ、それを今の世界で実現可能であるということを証明するために、今後も活動を続けてまいりますので、これからも皆さまのご支援、どうぞよろしくお願いします。」

コロナ禍だからこそ重要な母子保健推進員という役割

3月23日に初めてミャンマー国内での新型コロナウイルスの感染者が発表されてから、農村部では人々は感染を恐れて医療施設での受診や出産を控えたり、医療者との接触を恐れる傾向がありました。
そのため予防接種を受けなかったり、必要な保健医療サービスを受けないことへのリスクが増しています。
感染を正しく恐れ予防策を講じるためには正しい情報を一人ひとりへ伝えることが大切です。

どのような状況でも村の医療を支える核となるのが助産師ですが、一人で多くの村を管轄しているためすべての住民にきめ細かく対応することは容易ではありません。
そこで助産師と村々をつなぎ、村人へ正しい情報や医療サービスの提供をサポートする役割が、母子保健推進員が活躍しています。
(母子保健推進員は、2018年にミャウッメイ地域で、2019年にはニャオルン地域とアイジェ地域で、PHJの支援により各地域主体で選出され、2日間の研修で基礎的な母子保健について学んだ後、医療活動を開始しました。)

定期的に実施している助産師と母子保健推進員の会議では、地域の母子に関する情報の共有や、住民への手洗い方法周知のためのデモンストレーションの練習などを通して、地域と医療の橋渡しとして助産師と関係を築いてきました。COVID-19感染拡大予防のため、会議は3月から延期されていましたが、7月から少人数ずつの会議として感染予防対策を講じたうえで、再開をしました。

8月の会議の中では、助産師が中心となり、母子保健推進員が以前研修で学んだことの振り返りをしました。妊婦さんや新生児の危険兆候についての知識の振り返りや、基本的な感染予防対策の実習等を行いました。母子保健推進員としての知識をアップデートする機会ができたことにより、自信をもって活動に取り組めることを喜ぶ声が聞かれました。また、プロジェクト完了後も定期的に助産師との会議や母子保健推進員の知識の更新を行うため、助産師の監督者であるヘルス・アシスタントがサポートしていきます。


TOP