熊本地震による被災した病院の様子

熊本地震医療支援募金の使途は被災病院の復興に向けた支援となります。
被災した2病院の状況をご報告いたします。
なお、各病院のホームページにも写真とともに詳細な情報を掲載されていますので、
あわせてご覧ください。
●社会医療法人ましき会益城病院
精神科・心療内科・小児科・歯科 210床
6月現在、被災しながらも、外来診療は継続中。入院施設は一部で再開したものの、復旧工事中で十分なサービスの提供が出来ていません。
・ホームページ http://www.mashiki.jp/
・震災後の広報誌(被災状況と復興に向けたメッセージ) http://www.mashiki.jp/pdf/reborn.pdf
●被災後の院内状況図↓


院内の状況を説明する益城病院犬飼邦明理事長

亀裂が入った床



●医療法人社団順幸会阿蘇立野病院
(内科、循環器内科、消化器内科、泌尿器科、外科、心臓血管外科、肛門外科、
整形外科、脳神経外科、リハビリテーション科・88床)
6月21日現在、阿蘇立野病院は被災し院での診療を中止しています。
なお6月1日より、陽ノ丘荘の近くで「上村ぬくもり診療所」を開設し、診療を再開しています。
・ホームページ(被災状況) http://asotateno.ecgo.jp/page0171.html



病院周辺の住宅の様子

アレージョン村 助産診療センター寄贈式

カンター村につづき、アレージョン村でも助産診療センターが完成しました。
アレージョン村の助産診療センターは大塚製薬(株)の寄贈によるもので、
6月24日に寄贈式が行われました。

助産診療センターと助産師さん。

左:ネピドーカウンシル役員: Mr.H.E.U Tin Htut
右:大塚製薬株式会社 業務管理部部長:吉永芳博様

寄贈式に列席したアレージョン村の方

センター内部
大塚製薬株式会社のニュースリリースにも詳細が書かれています。

PHJスタッフによる被災地出張

6/20~6/22熊本へPHJスタッフの北島、横尾で出張しました。
生憎、災害警報がでるほどの猛烈な雨に恵まれましたが無事に予定通り訪問先を回ることができました。
熊本空港から熊本駅まで移動し、レンタカーを借りて昨年PHJがミャンマーに送った救急車を寄贈してもらった上益城消防本部を訪問しました。ミャンマーでの救急車の運用状況を報告しつつ、震災時のお話も伺いました。震災発生当初は、震源地ともあって24時間体制で災害対応を行っていたそうです。現在では通常の勤務時間に戻ったとのこと。PHJスタッフとしても、救急車を寄贈してくださった町が震源地になるとは思いもよりませんでした。

その後、支援物資搬送の拠点となった「青磁野リハビリテーション病院」を訪問しました。金澤理事長からは発生から2ヶ月以上経過し、緊急医療から復興までの段階に来ているがこれからは被災した方の心のケアが最も重要との話でした。

また、南阿蘇郡西原村も訪問。メディアではあまり取り上げられていませんが、6割以上の家屋が全半壊で、5つの集落のうち、3つは壊滅状態で、死者は5名。全日病様よりご紹介いただき、西原村社会福祉協議会を訪問しました。写真にもあるように住宅街のなかで屋根にビニールシートがかかっている家屋は、住民の方住んでいらっしゃるとのこと。


被害の多い集落は集団移転も検討しているとのことでした。最後は上益城郡の御船地域包括支援センターを訪問しました。ここは隣接する総合スポーツセンターが避難所になっており、体育館に現在も200名の方が一区画2m×2mのスペースをシートで囲って生活していました。

隣では他県からのボランティアが食事や洗濯などの手伝いをしていた。ボランティアの人々の元気で明るい声を聞いたり、“ガンバロー”の張り紙や絵を見るたりすると、一日も早い復興を願わざるを得ません。

仮設住宅ができはじめ、すでに入居が始まってきています。
既に東日本大震災支援で経験したが、熊本地震でも自然災害の恐ろしさを改めて再認識した今回の出張でした。
PHJでいただいた募金は今後、被災地の病院機能の復興支援に充てる予定です。
 

ピア教育ルーム、続々

5月は3つの高等専門学校で、ピア教育ルームの開所式を開催しました。5月19日のCICEC高等専門学校では、VIP20名、ピアデュケーター20名、学生500名が出席しました。出席者の数からしても、この活動に対する学校全体の関心の高さがうかがえます。在チェンマイ日本総領事も出席し、MOFA助成金に対する謝辞をうけました。


学生500名が参加!

ピア教育ルームの内装

外から見たピア教育ルーム

保健センター運営支援1年目の変化

2015年4月から開始した保健センター運営の活動が1年経過し、
変化が見え始めています。
たとえば
スタッフが理由なく不在のこともあった保健センターに
スタッフが常駐するようになったり、
器材の管理、衛生状態の管理も向上
し始めているとのこと。

また地域のニーズに応えられる
質の高い保健センターを目指して、
保健センター運営委員と保健ボランティアの会議では、
保健ボランティアが遠慮せずに言いたいことを言えるようになってきました。
村人の意見(困ったことや良かったこと)が伝えられ、保健センタースタッフもきちんと検討するようになった
とのことでした。
会議を通して、地域と保健センターの信頼関係が構築されると、
治療や健診、出産のために、
保健センターに出向く人も増えていくことが期待されます。

カンター村 助産診療センター寄贈式

NTTファイナンス(株)寄贈によるカンター村の助産診療センターが完成しました。
6月3日はカンター村にてNTTファイナンスの代表取締役社長を招いての寄贈式を行いました。

中央左側からNTTファイナンス代表取締役社長(当時)前田幸一様、PHJ理事長小田、PHJ東京事務所スタッフ田村、NTTファイナンス広報渡辺浩太郎様、PHJミャンマー事務所長真貝。
ミャンマー側は右からタッコン郡事務長、ネピドーカウンシル役員、ネピドーカウンシルの保健局員、保健省公衆衛生局長、お坊様です。

挨拶をする前田社長


助産師さん達


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